サッカー・日本代表公式練習(1日、札幌ドーム)国際連盟(FIFA)ランキング23位の日本は、2日の午後7時からキリンチャレンジ杯で同50位のパラグアイと対戦する。この日は試合会場の札幌ドームで大半を非公開として最終調整。W杯カタール大会(11月21日開幕)に向けた定位置争いが本格化する中、1トップで先発有力なFW上田綺世(あやせ、23)=鹿島=は初ゴールに意欲を示した。森保一監督(53)は、6日に控えるブラジル戦に主力で臨むため、出番の限られた選手を起用する方針。
W杯本戦のメンバー入りを懸けたサバイバルが幕を開ける。最激戦区の1トップで存在感を示したいFW上田が決意を語った。
「シュートが自分の武器。打たないと点も入らないので、積極的にやっていきたい」
札幌ドームでの最終調整ではライバルの古橋、前田らとボール回し。浅野も含む1トップ候補4人のうち、6月の4試合でより多くゴールを挙げた者が一歩抜きん出る。上田はJ1最速で2桁10得点に乗せたばかりで調子はいい。過去に日本代表で無得点のFWがW杯メンバーに選ばれた例はなく、是が非でも代表初得点が欲しいところだ。
古橋、前田、浅野はいずれも俊足を生かしてDF裏を狙うタイプだけに、万能型と呼ばれる23歳は「ポストプレーをしながら、それを布石にして、スペースを作って背後に出ていく二面性を生かせたらいい」とライバルとの〝違い〟を強調する。今回の活動では、負傷から復帰したばかりのエースFW大迫勇也(神戸)は招集を見送られた。ポストプレーが得意で、2列目の選手と連係できるタイプの1トップは大迫のほかに見当たらず、長らく森保ジャパンの懸案事項だった。ここで上田がアピールすれば、一気にエース格へ躍り出る可能性もある。
所属先の鹿島ではFW鈴木優磨と2トップを組んでおり、普段と異なるシステムへ「器用さが求められる」とポイントを挙げる。相手のパラグアイは伝統的に堅守が根付いた実力国だが、「自分の出せるものを出し切れれば」。11月のW杯まで実力を示す機会はわずか。好機は逃さない。(邨田直人)
◆上田綺世、新エースになる! 絶好調J1トップ10得点、W杯代表入りへサバイバルマッチ4連戦(サンスポ)
『ポストプレーをしながら、それを布石にして、スペースを作って背後に出ていく二面性を生かせたらいい』
— 日刊鹿島アントラーズニュース (@12pointers) June 1, 2022
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