
日刊鹿島アントラーズニュース
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2022年6月24日金曜日
◆事故死の「アントラーズファミリー」にチームが弔意 遺族の思い(毎日新聞)

22日のサッカー天皇杯3回戦、鹿島アントラーズは「アントラーズファミリー」への弔意を胸に試合に臨んだ。4日前の18日夜に、カシマスタジアム(茨城県鹿嶋市)前で発生した死亡事故。犠牲になったのは、ホームゲームの運営スタッフとして働いていた女性2人だった。遺族らはチームの気遣いに感謝しつつ、その胸中を明かした。【宮崎隆、長屋美乃里】
事故が起こったのは18日午後9時55分ごろ。京都サンガとの試合終了から約2時間後だった。運営スタッフの塙優子さん(63)と久保田朋子さん(43)は仕事を終え、スタジアム向かいの駐車場へ歩いていた。ワンボックスカーが突っ込んできたのは、横断歩道で国道51号を渡るさなかのことだった。
塙さんと久保田さんはともに、アントラーズのホームタウンの一つ、鉾田市で暮らしていた。遺族によると、塙さんはスポーツ観戦が趣味で、Jリーグ発足時からの熱心なアントラーズサポーター。運営スタッフのアルバイトを始めたのは、2年ほど前からだった。親子ほど年の離れたスタッフが多く、「お母さん」と呼ばれ親しまれていたという。久保田さんとのつき合いも、アルバイトがきっかけだ。
2人の仲の良さは、スタジアムを離れても続いた。一緒に会員制の大型スーパーに行ったり、塙さんの夫(66)が家庭菜園で育てた野菜を、久保田さんの母親(75)にプレゼントしたり。「年は離れていてもすごく気が合うの。こんなにすてきな友達ができると思わなかった」。久保田さんは母親に、ことあるごとに話していたという。
なぜ2人は命を落とさなければならなかったのか。塙さんの長女(26)は事故から2日たった20日夜、現場の交差点を訪れた。国道は片側2車線の直線で、横断歩道は押しボタン式の信号機が付いていた。「街灯もあって、見通しも良いのに」。県警は男性運転手を現行犯逮捕し、現在も自動車運転処罰法違反(過失運転致死)容疑で捜査を続けている。
塙さんの告別式が開かれた22日。夫と長女は式後、連れだって久保田さんの母親を訪ねた。「私どうしていいか分からない」。娘に先立たれて1人になった母親は、初対面の2人を前に泣きはらした。
塙さんの長女もまた思いを吐露した。「私も号泣したけど、ママはいつ帰ってくるんだろうという気持ちと交互してしまう」。夫は持参したキャベツを手に、「今度は妻の好物だったベビーコーンを持って来るからね」と慰めた。みんなが好きだった、家庭菜園の野菜だ。「もう食べる人がいないから」
この日の夜、さいたま市のNACK5スタジアムでアントラーズイレブンは喪章を腕に黙とうをささげ、試合に臨んだ。「『アントラーズファミリー』と悼んでもらって、塙さんも朋子も喜んでいるはず」。久保田さんの母親の言葉に、塙さんの遺族もうなずいた。
◆事故死の「アントラーズファミリー」にチームが弔意 遺族の思い(毎日新聞)

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