ネルシーニョ監督「結果には満足していないものの、選手は最後までよく闘い抜いた、次につながる内容でした」
[J1 19節] 柏 1-2 鹿島/2022年7月2日18:30/三協フロンテア柏スタジアム
J1リーグ19節、鹿島アントラーズがキム・ミンテとエヴェラウドのゴールで、柏レイソルに2-1の勝利を収めた。柏は武藤雄樹が一時1-1と追い付く起死回生のダイビングヘッド弾を決めたものの、リーグ2連敗を喫した。
鹿島は日本代表FW上田綺世がベルギー1部サークル・ブルッヘに移籍することでクラブ間合意に至り、この日からメンバー外に。土居聖真が前線、そして安西幸輝が右MFで先発した。
立ち上がりからホームチームがいい形でチャンスを作るものの、鹿島も耐えながら柏最終ラインの後方にできたスペースを狙って押し返す。すると前半アディショナルタイム、樋口雄太のコーナーキックにキム・ミンテがヘッドで合わせて、鹿島に先制点をもたらす。
後半に入り、両チームともにメンバーを変えながらゴールを目指す。柏は武藤雄樹がギャップを効果的に突き、鹿島守備陣を翻弄。すると63分、マテウス・サヴィオのクロスに柏の9番がダイビングヘッドで合わせて、渾身の同点弾! 試合を1-1と振り出しに戻す。
そこからも柏が再三チャンスを作っていく。だが――決勝点を決めたのは鹿島だった。80分、鈴木優磨がドリブルで仕掛けたところ、上島拓巳に倒されてPKを獲得。このキックを、エヴェラウドが決めた。
決定的なチャンスの数は柏のほうが多かったと言えた。それでも鹿島が2-1で振り切り、リーグ2試合ぶりの3ポイントを掴み、しっかり上位に踏み止まった。
鹿島のレネ・ヴァイラー監督は試合後の記者会見で安西の右MF起用について、「安西選手の運動量を生かそうとしました。前回の試合で広瀬選手もいいプレーをして、常本選手も調子がよく、そうしたなかチームにとってもまた一つオプションができました」と語った。
また柏のネルシーニョ監督は次のように語った。
「(後半について)武藤が良さを出して、前線でボールを引き出し、相手の嫌がるポジションをとり、主導権を握る時間も増えました。相手はカウンターを狙うだけの流れになりましたが、そこでPKを与えてしまいました。ただ1点ビハインドになってからも選手たちは闘う姿勢を見せ、チャンスも作れていました。結果には満足していませんが、選手たちは最後までよく戦い抜いてくれました。次につながる内容だったと思います」
◆【柏1-2鹿島】ミンテ先制、エヴェラウド決勝PK!安西の右MF起用に「新たなオプションできた」とヴァイラー監督(サカノワ)