
日刊鹿島アントラーズニュース
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2022年8月15日月曜日
◆熱く蘇った鹿島…“一体感”誇った岩政監督「選手たちがダメだったら僕も一緒に心中するだけ」(ゲキサカ)

[8.14 J1第25節 鹿島2-0 福岡 カシマ]
ここ5試合勝利から遠ざかっていた鹿島アントラーズが、岩政大樹新監督の就任初陣で1か月ぶりの白星を掴み取った。
岩政監督は試合後、前監督の“代行指揮”をしていたシーズン序盤戦以来となる監督会見に出席。「代行がついているから期待はされつつ逃げ道があったような気がするけど、もうない存在になってしまった。プレッシャーも感じていたし、そこを乗り越えられたことでホッとしている」と勝利の心境を明かした。
岩政監督は今季のJ1第4節までの間、来日が遅れていたレネ・ヴァイラー前監督の代役としてチームを指揮していたが、3勝1敗の好成績で前監督にバトンタッチした際の経験が今回の正式就任にも活きていたという。
「見ている人にとっては落ち着いて見えなかったかもしれないけど、あの期間があったことで落ち着いてミーティング、試合の準備を進めることができて、非常に手応えになった」。会見でそう振り返った指揮官は「試合前にはほとんどかなりの確率で勝つだろうという手応えを得ることができた。一昨日まではあまり寝られなかったが、昨日はすぐに寝られた」と充実した準備期間を過ごしていたことを明かした。
試合はゴール裏に限って解禁されたサポーターの声出し応援の後押しもあり、これまで鳴りを潜めていた躍動感あふれるオフザボールの動きが序盤から見られ、相手を押し込むままに先制点を奪取。長短のパスを使い分けたビルドアップに加えて、スタミナ切れが課題だった終盤にも落ち着いた堅守を保つなど、前体制からの変化が随所に感じ取れた。
岩政監督は準備期間でのチームづくりを次のように振り返った。
「たとえば僕が型をつくってそれに当てはめるような形になると、選手たちは躍動しないと思っている。僕が意識したのは選手たちの個性だったり、情熱だったりをまず出すことが大事だということ。その上で自分が整えていくよという話をしてトレーニングを進めてきた。これまで選手たちに少しブレーキがかかっていたものを外してあげた」
選手の個性を引き出そうというそうした姿勢は、結果が出ずに苦しむ選手たちに大きく響いていたようだ。先制点のオウンゴールにつながる攻撃を担ったFW鈴木優磨は「いま俺らに必要だったのは、戦術もそうだけど、信頼されるということ」と力説。「大樹さんが監督になって、どの選手も自分が重要な選手だと感じられるようになっている。これはすごく重要なこと」と話していた。
そうした信頼感の背景には、岩政監督が就任初日、選手たちに向けて熱く語りかけた言葉があったという。
「『世の中全ては愛だ』という話をしたんですよ。『それが僕の指導者としての武器だ』という話をしました。というのも僕はもともとサッカー選手になりたかったわけではなく、両親が教師で、教師になろうと思っていた。教師という仕事は、教室にいるトップレベルの人を教えるわけではなく、一番下を救わないといけない。僕のメンタリティは両親から授かったものがベースにあるんです」
記者会見の質疑応答でそう切り出した指揮官は、自身がチームを率いるにあたって「いつも良くも悪くも選手たちを過大評価しちゃうんです」と告白。16年を最後にJクラブを離れて以降、これまで東京大、東京ユナイテッドFC、文化学園杉並中学・高校、上武大を指導してきたが、選手選考における共通の思いがあったようだ。
「たとえば僕が上武大学の時には『みんなJリーガーになれるんじゃないか』って本気で思っちゃっていて、でもそれを本気で思うのは僕の武器だなと思うんです。これはあまり良くないことなんじゃないかと思うこともあったんですが、ある時僕なりに考えて、これでいいやと思ったんです。選手と心中できるから。本気で愛のために全てを尽くすことができるのは指導者としての武器であると気付いた。僕が勘違いしていて選手たちがダメだったら僕も一緒に心中するだけの話なので、それでいいやと割り切れるようになりました」
そんな言葉を伝えた時のことを振り返りつつ「選手たちは引いてましたけども(笑)」と冗談まじりに話した岩政監督。しかし、鈴木の言葉にあった「どの選手も自分が重要な選手だと感じられるようになっている」という環境は、こうした指揮官の言葉から波及していったものであろう。
そうした一体感は得点後のコーチ陣とのハイタッチ、鈴木との熱い抱擁、勝利後の歓喜からも十分に感じ取れた。
「僕はスタッフと点を取るたびにハイタッチするのは好きじゃないんですね。儀式になっても意味がないような気がするので。試合前にも『ハイタッチしないからね!』って言ってたんですけど、興奮してハイタッチしに行ったらスタッフも興奮して出てきたので……」そう照れ笑いを浮かべた岩政監督は鈴木との抱擁について「(代行指揮最終戦の)神戸戦の時よりも痛かった。顎に直撃しました。前半はかなり顎が痛かったですね」と苦笑いで振り返った。
そうして明るく蘇った鹿島。その中心に立つ指揮官は「勝った時も2点目の時も選手たちが一体感を持ってやってくれた。そこは自分としてもうれしかったし、今後につながると思う」と前向きに誇った。
(取材・文 竹内達也)
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