日刊鹿島アントラーズニュース

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2022年10月25日火曜日

◆【レンタル組通信簿】鹿島アントラーズから期限付き移籍した4人。気になる移籍先での現状は…(フットボールチャンネル)






 明治安田生命Jリーグ2022シーズンも残すところあとわずかとなり、来季に向けた補強や編成も気になり始めるころだ。他クラブへ期限付き移籍している選手がどのような活躍を見せているのだろうか。今回は、鹿島アントラーズから期限付き移籍している選手から4人をピックアップし、移籍先での活躍を5段階(A~E)で評価する。


町田浩樹(まちだ・こうき)


生年月日:1997年8月25日(25歳)
期限付き移籍先:ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(ベルギー)
22/23リーグ戦成績:なし
移籍先での評価:E


 鹿島アントラーズの育成組織出身の町田浩樹は、2016年にトップチームに昇格した。当時は植田直通や昌子源らがいたため、チャンスは限られていたが、少しずつ信頼を勝ち取っていった。2021シーズンはセンターバックの軸となり、名実ともに鹿島の顔となった。

 ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズへの移籍が発表されたのは今年1月。2023年6月までの期限付きで、買取オプションがついている。ベルギーでの適応に時間はかからず、21/22シーズンは上位4チームで争うプレーオフ1では出場停止の1試合を除く全試合に出場していた。

 しかし、今季は故障に苦しんでいる。ベンチ入りしたのは8月2日のUEFAチャンピオンズリーグ予選3回戦の1stレグの1試合のみで、欠場が続く。9月にクラブは日本でリハビリを行っていることを明かし、10月中旬の復帰が予定されている発表したが、現時点では復帰できていない。


染野唯月(そめの・いつき)


生年月日:2001年9月12日
期限付き移籍先:東京ヴェルディ
2022リーグ戦成績:12試合1得点0アシスト(鹿島)
2022リーグ戦成績:16試合4得点0アシスト(東京V)
移籍先での評価:B


 尚志高校出身の染野唯月は2020シーズンに鹿島アントラーズに加入したが、最初の2年間はリーグ戦でゴールを決められず。今年5月に記念すべき初ゴールを決めたものの、先発出場の機会を得ることができなかった。パリ五輪世代のエースとしても期待されていたが、3月のドバイカップにも、6月のAFC U-23アジアカップにも声が掛からず。高校2年次に全国高校サッカー選手権で得点王に輝いた逸材は壁にぶち当たっていた。

 しかし、7月に期限付き移籍した東京ヴェルディで、その才能が花開きつつある。経歴や身体つき、プレーの特徴は大迫勇也を彷彿とさせ、足元の技術、得点感覚に非凡な才能を持つ。新天地にも徐々に適応しており、10月に入ってから3試合連続ゴールを記録している。

 鹿島は夏に上田綺世を手放しており、後半戦はストライカーの不在に苦しんだ。ポジション的にも、染野は上田の穴を埋めるのに適したタレントだ。半年の武者修行を経て、鹿島の新エースになることはできるのだろうか。


垣田裕暉(かきた・ゆうき)


生年月日:1997年7月14日(25歳)
期限付き移籍先:サガン鳥栖
2022リーグ戦成績:26試合6得点1アシスト
移籍先での評価:C


 アカデミー出身の大型FWが武者修行先で経験を積んでいる。2016年にトップチームに昇格し、2年目から3シーズンをJ2のツエーゲン金沢で過ごした。2020シーズンは徳島ヴォルティスで17得点を挙げてJ1昇格に導くと、昨季はJ1初ゴールを含む8得点をマーク。惜しくも徳島はJ2に降格したが、自身はサガン鳥栖に期限付き移籍する形でJ1に留まっている。

 30本のシュートで6得点と、シュート成功率は向上しており、得点数も昨季にあと2に迫る。しかし、出場した26試合のうち、先発出場は10試合のみ。後半戦だけで5得点を決めている宮代大聖に次ぐ2番手といった立ち位置になっている。

 昨季を上回る活躍とは言えないが、鹿島復帰の可能性はあるはずだ。鹿島はこの夏に抜けた上田綺世の穴埋めが急務。187cmという高さに目が奪われがちだが、機動力にも優れており、シュートもうまい。来季は6年間に及ぶ武者修行の成果を見せるシーズンになるのだろうか。


須藤直輝(すとう・なおき)


生年月日:2002年10月1日(20歳)
期限付き移籍先:ツエーゲン金沢
2022リーグ戦成績:15試合0得点0アシスト
移籍先での評価:D


 近年、数多くのJリーガーを輩出している昌平高校で1年次から背番号10をつけた須藤直輝は、この世代屈指のタレントだった。しかし、鹿島アントラーズでは出番が得られず。1年目の昨季はリーグ戦の出場がなく、ルヴァンカップ2試合に途中出場しただけだった。

 勝負の2年目、須藤はツエーゲン金沢に期限付き移籍する。先発で起用されたのは1試合のみで、柳下正明監督は攻撃に勢いを与えるカードとして須藤をピッチに送りだしている。5月の東京ヴェルディ戦では得意のドリブルでチーム3点目のきっかけとなったが、リーグ戦でのゴールはまだない。

 最大の魅力は、当時の高校サッカー選手権でも話題になったドリブルだ。相手の体勢を崩す緩急自在のボールタッチは、何かを起こしてくれそうな期待を抱かせる。しかし、J1のトップレベルでプレーするにはまだ時間がかかるかもしれない。




◆【レンタル組通信簿】鹿島アントラーズから期限付き移籍した4人。気になる移籍先での現状は…(フットボールチャンネル)





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