J1鹿島の新体制が15日、発表された。昨季途中から指揮を執る岩政監督は「選手たちの『競争と成長』をもって、優勝を目指す」と力強く語った。
チームの目標として「結束してタイトル奪還を目指す」と掲げた。クラブが大切にしてきた団結力を再認識し、強さに結び付ける。結束を促すとともに、選手たちが主体的にチームづくりに関わるため、土居、鈴木、権純泰(クォンスンテ)、昌子の4人に主将を任命した。岩政監督は「役割分担をしながら代表者としてプレーする方が、僕との連係も取りやすい」と説明した。
昨年から継続して主将を担う土居は「4人で切磋琢磨(せっさたくま)しながら、問題点と解決策を話し合えば一体感が増す」とうなずいた。昨季の課題としては「未熟さ」を挙げ、「苦しいときも粘り強く戦う方向に軌道修正をしていきたい」と決意を新たにした。
今季の新戦力にはセンターバックに昌子と植田というクラブを知る即戦力を迎えた。センターMFの佐野はボール奪取能力に優れ、攻撃の組み立て能力も高い。前線にはFW知念や大卒ルーキーの師岡が新顔で、垣田と染野が復帰した。スピードがあるMF藤井にはサイド攻撃の活性化が期待される。
今後は17日にキャンプ地・宮崎に移動し、28日まで練習を重ねる。2月12日にはカシマスタジアムで「いばらきサッカーフェスティバル2023」のJ2水戸戦があり、同18日か19日に敵地で京都と開幕戦を迎える。