冬の風物詩である高校サッカー選手権も終わり、いよいよJリーグ各クラブが2023年シーズンに向けて本格始動する。昨季タイトル奪還を果たした横浜F・マリノスはMVPの岩田智輝がセルティックへ移籍し、2019年のMVP仲川輝人もFC東京に新天地を求めた。そして最終節までタイトルを争った川崎フロンターレも2022年カタールW杯代表の谷口彰悟がアル・ラーヤンへ移籍。逆に4位に終わった鹿島アントラーズは2018年ロシアW杯代表の昌子源、植田直通が復帰。各クラブともに変革の時期を迎えている。こうした中、今季躍進が期待されるタレントは一体誰なのか。2026年北中米W杯を目指す第2次森保ジャパン入りもあり得そうな6人をピックアップした。(選出・文:元川悦子)
FW:垣田裕暉
生年月日:1997年7月14日(25歳)
所属クラブ:サガン鳥栖→鹿島アントラーズ
2022リーグ戦成績:28試合6得点1アシスト
鹿島OBの父を持ち、鹿島アカデミーから2016年にトップ昇格した垣田裕暉。だが、プロ2年目からはレンタル生活に突入。ツエーゲン金沢で3年、徳島で2年、鳥栖で1年を過ごし、実績を積み重ねてきた。
2020年の徳島ではJ2で17ゴールを挙げるなど、傑出した数字を残し、「いつ鹿島に戻るのか」と言われ続けてきたが、鈴木優磨や上田綺世、エヴェラウドら外国人選手の壁に阻まれ続けてきた。
しかし今季は鹿島復帰が叶い、本人も闘争心を燃やしているはず。上田とエヴェラウドは去ったものの、鈴木優磨、エレケ、知念慶、染野唯月とFWのライバルは依然として多い中で、どんな違いを見せるのか。まずは187cmの長身を生かしたヘディング、ドリブル突破や走力を駆使した守備などを積極的に見せつけ、エースに躍り出てほしいものである。
97年生まれの垣田は今年26歳。日本代表入りを目指すとしたら、このタイミングを逃してはならない年齢だ。第2次森保ジャパンが発足する今季は指揮官もさまざまな選手をテストするだろう。特にセンターFWは絶対的な存在が不在なだけにチャンス。6年間の下積み生活で培ったタフなメンタルと野心を今こそ見せつけてもらいたい。
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