4月29日のガンバ大阪戦で2得点を挙げた鹿島アントラーズのMF土居聖真(30)が1日、北海道コンサドーレ札幌戦(3日、札幌ドーム)に向けて取材に応じ、自身のプレーについて言及した。
昨季は23試合に出場し1得点。攻撃で違いを見せる最大の特長が影を潜めていたが、今季はアイデアあふれるプレーが光り、7試合2得点と上り調子だ。
その一因について、けがを抱えてプレーをしていたことを初めて明かした。昨年5月、鼠径(そけい)部に痛みが発症していたといい「去年は苦しくて、自分が思い描いているプレーができず、もどかしさと悔しさとストレスがあった」。
それでも休まず、我慢してプレーしてきたが、昨年の天皇杯で敗退して無冠が決まり、休むことを選択した。そこで痛みも癒え「今季はキャンプから、考えていることと体が一致してきていた。痛みがなくなったことが一番」とし「また伸び伸び、生き生きやっていることを見ている人に見せられたら」と巻き返しを誓った。
チームは4連敗後に2連勝。4月23日のアルビレックス新潟戦では、先制点を取り、すぐさま追加点。G大阪戦では前半を我慢し、セットプレーのワンチャンスで先制すると、その後にたたみかけた。
「ピッチの選手が、ここは我慢の時とか、判断がいい方向に向いている。1パターンにならず、この2試合はいろんな点の取り方、勝ち方があると言うところを示せた」と手応えを口にする。
新潟戦後、岩政大樹監督(41)の表情にも明るさが戻った。岩政監督を現役時代から知る土居は「新潟戦後は本当に分かりやすかった(笑い)。監督って大変だと、今までも思ってましたけど、大樹さんを見て、さらに思いました」と苦笑した。
次戦は3連勝をかけての札幌戦。マンツーマンマークの難しい相手だが、土居は「出た選手がしっかりピッチで感じ取って、その準備もしっかりやっている。あとは自信を持ってピッチで表現するだけ」とキッパリ。本調子に戻った背番号「8」が、攻撃に彩りを加え、勝利に導く。
◆【鹿島】MF土居聖真はけがを抱えてプレーをしていた「自分が思い描いているプレーができず」(ニッカン)
『今季はキャンプから、考えている事と体が一致してきていた。痛みがなくなったことが一番。また伸び伸び、生き生きやっている事を見ている人に見せられたら』
— 日刊鹿島アントラーズニュース (@12pointers) May 1, 2023
◆【鹿島】#土居聖真 はけがを抱えてプレーをしていた「自分が思い描いているプレーができず」(ニッカン) https://t.co/K3YEMTeFSI pic.twitter.com/NU06TLxYzf