契約は今季までか。冬にはフリートランスファーに。
ブラジル・セリエA(1部)ヴァスコ・ダ・ガマがこの夏の移籍マーケットで、J1リーグ鹿島アントラーズのブラジル人MFディエゴ・ピトゥカ(Diego Pituca)の獲得が可能であるか調査を進めているという。同クラブの情報を専門に扱う現地メディア『パポ・ナ・コリーナ』が7月3日に報じた。
2021年1月に加入したピトゥカはボランチの主力としてチームを支え、今季これまでリーグ17試合・1得点、ルヴァンカップ3試合に出場している。契約は今シーズン終了までと見られる。
記事によると、現在20チーム中降格圏の18位に低迷するヴァスコ・ダ・ガマは、この夏の移籍マーケットの補強について協議を進めているという。そのなかでピトゥカがリストアップされた。そして『iG Esporte』の情報として、ピトゥカは鹿島でシーズン終了まで戦う意志を示しているそうだ。鹿島は契約解除金(移籍金)として400万ドル(5億7000万円)を設定していると伝える。
オファーがあれば、交渉に応じるスタンスではあるという。
基本的には今年8月から、ピトゥカとは冬にフリーになったあとの事前の話し合いも可能になる。
あるいは、この夏の移籍もあり得るのか? 7月1日に行われたホームでの19節・京都サンガF.C.戦(△0-0)では、ゴール裏のサポーターからブーイングが起きたあと、大きな「ディエゴ・ピトゥカ・コール」も起きた。
リーグ戦の優勝はやや厳しい状況になりつつあるが、ルヴァンカップ、天皇杯とまだタイトル獲得のチャンスを残している。コロナ禍を経て、より直接届くようになったサポーターの熱い声援に熱いパフォーマンスで応えるファイター、ピトゥカは果たして、どのような思いでいるのか――。
◆【移籍】京都戦後に起きた「ピトゥカ・コール」。ヴァスコ・ダ・ガマが獲得検討(サカノワ)