■J2第33節 いわきFC1―2ファジアーノ岡山(3日、いわきグリーン)
▽得点【い】下田(後21)【岡】チアゴ・アウベス(後5)ステファン・ムーク(後45=PK)
「ラッキーな形だったが、(監督の田村)雄三さんからは『打っていこう』と言わており、まずは1点取れたことは良かった」。MF下田栄祐(19)は試合後、自らのJリーグ初ゴールをこう振り返った。
一方で「1つ目のPKは、自分が球際の部分で負けてしまって招いた。チームを壊してしまうようなプレーだった」と反省を口にする。どのような相手であっても、負けじと勝負していく必要があると強調した。
岡山戦を通じての課題を聞かれると、「前半少しけり合いになって、常に自分の上にボールがあるような状況だった。そこでセカンドボールを拾って、もっと落ち着かせられれば良かった」と話す。残り10試合を切る中で、どんな形でも勝たないといけないと力強く示した。
若手の有望株として、サポーターからも多くの期待を寄せられている下田。ただ田村雄三監督(40)は成長ぶりを問われると、「普通ではないか。あれくらいはやってくれると思っている。驚きはない」とあえて辛口な評価を送る。
「もし彼が(レンタル元の)鹿島さんに戻るならば、力強さだったり、奪い切ったりする部分を高めていかないと、あこがれの小笠原さんにはなれない」と、下田が目標にする元日本代表で、鹿島アントラーズのレジェンド小笠原満男さん(44)の名前を出して、さらなる奮起を促した。
こうした思いは、下田も自覚している。「練習中も試合中も、自分のために厳しい声をかけてくれている」と語り、今後の自分の糧としていきたいと明かした。
◆いわきFC ホーム岡山戦 J初ゴールの下田「まずは1点取れて良かった」(いわき民報)