J1鹿島は30日、GK権純泰(クォンスンテ)が今季限りで現役を引退すると発表した。2018年にクラブ初のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)制覇に大きく貢献。明るいキャラクターでサポーターから愛された名GKは「幸せな時間を過ごせた。鹿島に関わる全ての人からの応援と愛情は宝物」とコメントした。
権純泰は2017年に全北(韓国)から加入した。全北ではKリーグを3度、ACLを2度制覇しているレジェンド。32歳という年齢で初の海外移籍となり、まさに挑戦だった。「リーグ戦最少失点を目指し、自分が率先して頑張る」。笑顔を絶やさない守護神は後方からリーダーシップを発揮した。
加入初年こそベンチを温める時間が長かったが、18年からは守護神として君臨した。同年はクラブの悲願でもあったACL制覇を成し遂げた。自身にとっては3度目のアジアの頂点であり、「4度、5度と伸ばせるように頑張りたい」。クラブにとっては節目の主要タイトル20冠目だった。
19年からはタイトルに恵まれなかった。20年には出場機会を減らしたが、練習での妥協を許さない姿勢で若手の見本となった。22年には定位置を取り戻すも、今季は負傷もあり、ピッチから遠ざかっていた。
今季最終戦となる12月3日の横浜C戦の試合後には引退セレモニーも実施される。日韓2チームのレジェンドは「今まで本当にありがとうございました。これからも、アントラーズを応援してください」と感謝を述べた。
■クォン・スンテ
1984年9月11日生まれ、韓国出身。身長184センチ、体重85キロ。全州大(韓国)-全北(同)-金泉尚武(同)-全北-鹿島。鹿島在籍時の獲得タイトルはアジア・チャンピオンズリーグ優勝(2018年)。
『今まで本当にありがとうございました。これからも、アントラーズを応援してください』
— 日刊鹿島アントラーズニュース (@12pointers) November 30, 2023
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