日刊鹿島アントラーズニュース

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2024年2月25日日曜日

◆FC東京・荒木2発 鹿島から新加入22歳パリ五輪代表に名乗り! トップ下躍動「自信あった」(スポニチ)



荒木遼太郎


明治安田J1リーグ第1節第2日   FC東京2―2C大阪 ( 2024年2月24日    ヨドコウ )


 明治安田J1リーグは各地で6試合が行われ、FC東京は鹿島から期限付きで新加入したパリ五輪世代MF荒木遼太郎(22)がトップ下で先発。前半34分、後半30分といずれも同点に追い付く貴重なゴールを挙げ、パリ五輪代表入りへ猛アピールした。チームは2―2でC大阪に引き分けた。今季J1初昇格した町田はホームでG大阪と1―1で引き分け、J1初の勝ち点1を獲得した。

 見慣れない背番号71がいきなりFC東京サポーターのハートをわしづかみにした。1点を追う前半34分、荒木はMF松木が放った強烈なシュートに鋭く反応。GKの鼻先でコースを変える技ありの一発を決めた。1―2の後半30分には左クロスをゴール中央で合わせると、ド派手なガッツポーズを披露した。「たまっていたものが出た。やっとサポーターに受け入れてもらえるかな」とはにかんだ。

 高卒2年目の21年に鹿島で10得点を挙げてベストヤングプレーヤー賞を受賞し、クラブを背負うと期待された。だが22年からは腰のケガなどで出場機会が減少。加えて鹿島を指揮したヴァイラー監督の下ではロングボールを主体とするチーム戦術とトップ下でボールをつなぐプレーが持ち味の荒木とのズレもあり、ここ2年は1得点。「試合に出たかった。(トップ下で)出たらやれる自信はあった」と希代のファンタジスタが苦悩の日々を過ごした。

 今回移籍を前にクラモフスキー監督と面談した。「トップ下を置く布陣が自分に合いそうだと思った」と、決断した新天地の初戦では90分間を通して躍動。指揮官も「フットボールを楽しんでいる」と評価した。

 もちろんパリ五輪への道も諦めてはいない。ここ数年は代表チームから遠ざかっているが「まずは結果を出してから」と滑り込みでのメンバー入りをもくろんでいる。日本のファンタジスタとしてパリのピッチに立つために、愚直にアピールを続けていく。

 ◇荒木 遼太郎(あらき・りょうたろう)2002年(平14)1月29日生まれ、熊本県山鹿市出身の22歳。20年に東福岡高から鹿島に入団。21年は10得点を挙げベストヤングプレーヤー賞。22年1月のキリンチャレンジカップに臨む日本代表に初選出された。愛称は「タロウ」。J1通算89試合15得点。1メートル70、60キロ。右利き。





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