開幕から3カ月が経過したJ1リーグは、序盤の大混戦から徐々に上位と下位の差が開きつつある。全38節中の16節までを終えた今、改めて今季の優勝争いに着目し、現状の上位トップ5のチームの戦いぶりと今後の課題を探りたい。
2位には、常勝軍団復活を誓った鹿島アントラーズが、勝点32(10勝2分け4敗)でつけている。オフの補強の少なさに対して批判の声も多かったが、キャンプ中に獲得したチャヴリッチ、大卒新人の右SB濃野公人が輝かしい働きを見せ、FWからボランチ転向の知念慶が“新デュエル王”として存在感を発揮。1トップに鈴木優磨、トップ下に名古新太郎を置き、両サイドから師岡柊生、仲間隼斗が絡むシステムが機能し、第10節以降の7試合を6勝1分けの快進撃で浮上してきた。