首位のサンフレッチェ広島がFC町田ゼルビアに勝って勝点62に伸ばし、またヴィッセル神戸が浦和レッズに勝利して同61で2位に浮上。アントラーズは優勝争いから脱落し、今季の無冠が確実となってしまった。
◆【鹿島】優勝争いから脱落…ポポヴィッチ監督「失点した時間帯が悪かった。共通理解を持って締めなければいけなかった」。湘南に2-3逆転負け(サカノワ)
「我々にとって悔しい敗戦になりました」
[J1 32節]湘南 3–2 鹿島/2024年9月28日19:00/レモンガススタジアム平塚
J1リーグ32節、鹿島アントラーズは濃野公人が2ゴールを先取しながら、そのあと3失点を喫して、湘南ベルマーレに敗れた。首位のサンフレッチェ広島から12ポイント差となり、完全に優勝争いから脱落した。
鹿島のランコ・ポポヴィッチ監督は試合後の記者会見で、「我々にとって悔しい敗戦になりました」と肩を落とし次のように続けた。
「試合の入りは悪くなく、2点奪うことができました。しかし(前半終了間際の)失点した時間帯がとても悪く、クローズしなければいけないところで取られてしまいました。チームで共通理解を持ってしっかり締めなければいけませんでした」
「チャンスは作れていましたが決定機をモノにできず、相手はミスを逃さず、得点につなげていきました。悔しい試合になりましたが、こうした状況を変えられるのは自分たち次第です。最後までよく戦ってくれましたが、次の試合へ、ここで出た課題を修正し、顔を上げて向かっていきたいと思います」
そのように指揮官は勝負どころの見極めについて言及した。
「前日からいい雰囲気で練習できて、この一戦に懸ける強い思いが感じられました。しかし、それを結果につなげられませんでした。最後まで戦い切り、この試合で勝つという強い気持ちは感じられました。そこは良くやってくれたと思っています」
ポポヴィッチ監督は選手たちの健闘を称えた。
また、緩慢な守備が続いたのではないか。そういった指摘を受けると、ポポヴィッチ監督は決してそんなことはないと語った。
「そこは多く難しく考える必要はないと考えます。試合展開を振り返ってみると、前半頭のところで、クサビを作られましたが、そこから使わせない対応もできていました。ハヤ(早川)のビッグセーブ以外はコントロールできていました。(2-2になってからは)点を取って勝たなければいけない、そのためにオーガナイズが崩れました。あとは簡単なミスから失点しないこと。その修正はしていきたいです。もちろん、どのような展開でも組織を崩さず失点しないことが大切です。上手く行った部分と上手くいかなかった部分を整理して修正したいです」
鹿島は14勝8分9敗の勝点50で4位。5位のガンバ大阪とも並ばれた。
首位のサンフレッチェ広島がFC町田ゼルビアに勝って勝点62に伸ばし、またヴィッセル神戸が浦和レッズに勝利して同61で2位に浮上。アントラーズは優勝争いから脱落し、今季の無冠が確実となってしまった。