「そこを修正することが必要だと実感しました。プレーが上手くいかないとそこで止まる、ミスをしたら不満を表わす。それは我々のあるべき姿ではありません。いかに早くリカバリーするのかが大切。その瞬間に立ち止まっては相手にアドバンテージを与えてしまいます」
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◆【鹿島】ポポヴィッチ監督が首位・広島とのホームでの決戦へ「非常に安定感のあるチーム」「彼らを上回る姿を見せることが大切」(サカノワ)
「プレーが上手くいかないとそこで止まる、ミスをしたら不満を表わす。それは我々のあるべき姿ではありません」
[J1 30節]鹿島 – 広島/2024年9月14日18:00/県立カシマサッカースタジアム
J1リーグ鹿島アントラーズのランコ・ポポヴィッチ監督が9月13日、翌日のホームでの首位サンフレッチェ広島戦に向けて抱負を語った。指揮官は今季の広島について「非常に安定感のあるチーム」と評価。そのうえで「私たちは最後にいま広島がいる首位に立ちたい。彼らを上回る姿を見せることが大切。難しいことですが、一つになってチーム力を見せることが必要だと思います」と、クラブ一丸で挑戦するスタンスを示した。
前回5月15日のアウェーゲームでは広島に3-1の勝利を収めた。今季の鹿島は上位で戦っていける――と確かな手応えを得られた一戦だった。
しかし最近の鹿島は、京都サンガF.C.戦が中止・延期されたが、リーグ戦は3試合勝利なし。浦和レッズとはスコアレスで引き分けたが、ジュビロ磐田、東京ヴェルディと下位チームに敗れている。
そして5月の広島戦と比べると、明らかにボールを奪われたあとの反応の速さが「少し失われている」と感じたという。
「そこを修正することが必要だと実感しました。プレーが上手くいかないとそこで止まる、ミスをしたら不満を表わす。それは我々のあるべき姿ではありません。いかに早くリカバリーするのかが大切。その瞬間に立ち止まっては相手にアドバンテージを与えてしまいます」
「自信を持つことは大切ですが、過信せず、謙虚に。見つめ直してやることが大切で、この期間に再確認できました」
また、夏に選手の入れ替えがあったが、ポポヴィッチ監督は「そこが問題ではない」とも強調した。
「トランジションの部分などベースのところができていなかったからこそ勝てなかった。そういった数試合だったと思います。それはどのようなプロフィールを持った選手が入っても忘れてはいけないところです。鹿島のユニフォームを着て戦う以上、全員がそうした部分の徹底をしなければいけないと思います」
ポポヴィッチ監督は日本ではまず広島のコーチとしてキャリアをスタートさせている。ミヒャエル・スキッベ監督を招へいし、その理想を体現させるために、クラブと一体となって積み上げてきている。そんな広島に、やはり本当の意味でクラブ一丸で挑まなければ勝てないとも強調した。
「広島はシーズン前から上位に必ず顔を出してくると予想していました。非常に安定感のあるチーム。クオリティ、経験、優れた若手選手、長年の時間の共有、優れた監督と、タイトルを獲る条件を備えたチームだと思います。前期の試合で見せたような、90分間、あらゆる場面でチーム力を見せることができるか」
「チームのために戦う。言葉だけでなく、それをピッチで見せることが重要です。私たちは最後にいま広島がいる首位に立ちたい。彼らを上回る姿を見せることが大切です。それは簡単ではありませんが、一つになってチーム力を発揮したいです」
鹿島は14勝6分8敗の勝点48、一方、広島は15勝10分4敗の勝点55。鹿島のほうが1試合消化が少なく7ポイント差。逆転優勝のためには勝利がほしい。