日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年6月1日土曜日

◆【内田トーク】システムどうこうという話じゃない(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20130531/jpn13053114500015-n1.html

 30日に行われた国際親善試合ブルガリア戦に0-2で敗れた日本は、攻守ともに課題を残す内容となった。前半のみの出場となったDF内田篤人は試合後に記者に囲まれ、加熱するシステム論に釘を刺しつつ、場合によっては決まり事を崩すことも大切だと話した。

 ――試合を通しての感想は?

 「後半のほうが良くなるかと思いきや、“前半のが良かったんじゃね疑惑”が。だからシステムどうこうという話じゃないですよね。失点はしょうがない。ああいうゴールは俺らはできないというか、永嗣さん(川島)には助けられた場面もたくさんありましたし、ブレ球だったからね。雨だったし。誰も声を掛けに行ってないと思うので、永嗣さんなら勝手に持ち直すかなと。強い人だからね。そのあと、早い時間だった分、取り返す時間は全然あったので。シュートチャンスもありましたけど、向こうのが最後は頑張っていましたね。試合前のミーティングから良いチームだと思っていましたけど。頑張るし、技術も高いし。欧州ではあれが普通のレベル。移動も時差もあるはずだけど、あれが普通というね」

 ――3-4-3をテストした前半の中で問題点を感じたところは?

 「人が3-4-3のポジションにいれば、回せる時は回せたけど、慣れですからね、やっぱり、新しいポジションは。そんなに意識しない方がいいと思うんですけど」

 ――内田選手は負けた時に、“こういう時もある”というのが基本スタンスだと思うが、オーストラリア戦の前に負けてどうか?

 「変わらず関係ないでしょって言いたいですけど、誰もが大事と分かっているときに勝てないというのは精神的な弱さを感じます。強いチームはここという時は絶対に負けない。それが本番前でも、大学生との練習試合でも」

 ――試合で足りなかったところは?

 「動き自体は普通だったと思います。ザック(ザッケローニ監督)もハーフタイム、動きはそんな悪くないと。もう少し前のパワーが、後半もベンチで見ていてバックパスに怒っていたので、もっと前に行かないといけないのだと思いますけど、決まり事を意識しすぎているというか。日本人は決まり事を忠実にこなす民族ですからね。海外だと、こいつ監督の言ってること聞いてるのかな、という奴ばっかりですからね。それで点が入っちゃえばOKだったりもするので、考えすぎず約束事だけしっかりということで」

 ――セットプレーで点を取られたが、オーストラリア戦に向かう意味でどうか?

 「セットプレーはさんざん言われてきてますけど、個人を責めるのではなく、その前のファウルの取られ方がもったいないなと思います。向こうも頑張ってましたからね。こっちがいいボールを上げても、マイク(ハーフナー)に体をぶつけて、前を向かせないようにしたり。ああいうギリギリの一歩だと思います。そういうところが出てくるチームじゃないと、ちょっとレベルが高い相手だと厳しいかなと。変な意味、アジアでは助かってますからね。外してくれたり、相手のボールの質が悪かったりと。ごまかしがきかないとボロが出ると言うか。セットプレーって止めて蹴るので、サッカーっぽくないというか、特殊なプレーではありますからね。どうする? 背を伸ばす? 10センチぐらい。でもブルガリアもでかいやつはいたけど、小さい選手もいましたからね。その辺は言い訳なしというか」

 ――3連敗はしない?

 「いやいや、ズルズル行ったら行きますよ。あと1つ引き分けでいい状況からズルズル行くこともありますからね。次はもっと厳しいし、オーストラリア戦も0-1、0-2で迎える状況があるかもしれないから、そういう時に後ろ後ろじゃなくて、前に行けるように。点を取らなきゃいけないから」

 ――出し切っていない?

 「ちょっと窮屈かな。でも、俺が分かっているんだからみんな頭では分かっていると思うし、それがちょっと弾ければ」

 ――窮屈というのは監督の指示を聞きすぎているということ?

 「3-4-3はポジショニングが近く、コンパクトにということなので、出すコースが全部ギリギリ、来ているけど出さなきゃという感じで、でも、いい時にはポンポン、パスをもらえる選手がいい位置にいるから。乾、香川、清武はドイツで対戦しても、ディフェンスが手の届かないところでもらうのがうまいですから。いい時は行けるんですけど、相手もいいチームだったので。(3-4-3のパス回しが)浸透すればいいですけど、ああしなきゃという意識が、あんまりたくさんやっているわけじゃないから、みんな多かったのかなと」

 ――監督が終盤にベンチで怒っていた?

 「あまり過去にないような感じで怒ってましたけどね。バックパスが多いからじゃないですか。ザックが(就任後の)最初の練習で、『君たちはパス回しは世界でもうまいと思うけど、前に行く力と、シュートを打ってない』と言ってたんですよ」

 ――代表チームの活動が1カ月あると言われていて、でもワールドカップはオーストラリア戦で決めないといけないと言われて、両方ある中で、欧州の代表チームは当たり前のようにやってると思うが、結果と強化のバランスの難しさは?

 「やる試合を勝つだけだと思いますけど。今日も勝てば別に、“よっしゃ次”という感じですから。期間が長いとスタートは大事だったんだけど、引きずっても良くないから。そういうところを反省して。教科書通りのコメントです(笑)」(Goal.com)

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