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日本代表は8日、横浜市内で練習を行い、10日のガーナ戦(日産ス)に向けて調整した。左膝痛のため代表離脱が決まったFW岡崎慎司を除く21選手で冒頭15分以外、非公開で練習した。
以下、練習後の選手コメント
●MF清武弘嗣(ニュルンベルク)
―スローインの練習をみっちりやっていたが?
「いつもやっていますよ」
―ガーナ戦に向けて自分のテーマにしたいことは?
「個人もそうですけど、チームとしてやるべきことを、しっかりやらないといけない。チームのバランスがすごい重要になるので、そういうのを考えながら自分の特徴を出していけたらいいと思う」
―次は右で出る可能性が高いのでは?
「メンバーはどうなるか分からないけど、出たらしっかりやるべきことをやりたい」
―合宿が1週間を過ぎ、連係が深まっているのでは?
「すごく手応えはある。あとはそれをピッチの上で表現するだけだと思う。練習中にうまくいっていることが試合でうまくいくかどうかは分からないけど、次の試合でいろいろなことにチャレンジして、最終的にいい結果に結びつけばいいと思う」
―ガーナの印象は?
「ガーナは強いし、速いという印象。身体能力がある。スピードがある。そういう相手にどれだけできるかというのはすごく楽しみ。でも、ディフェンスに隙はある。個人の能力は高いけど、組織としてはどうかなという感じ。僕はアフリカのことはよく分からないけど、そういう特徴があるので、自分たちが組織的に崩せばチャンスになると思う。僕に求められているのはゴールやアシストだと思うので、そういう結果を残したいし、全員が守備をして全員が攻撃をするという、しっかり全員が走らないといけない試合になると思う。運動量が求められるので、そういうところをしっかりやりたい」
―1トップの柿谷、大迫との練習が続いているが、どういう特徴があると見ている?
「(柿谷)曜一朗と大迫は両方違うタイプ。2人にいい形でボールを送ってあげられればいい。2人とも裏に抜ける動きは抜群だと思う。それに合わせていいボールを供給したい」
―柿谷の特徴は?
「曜一朗は技術があるし、すべてにおいてすごいプレイヤーだと思う。一本がありますね。ずっと消えていても最後に仕事をしちゃうという。僕は結構セレッソの試合もインターネットで見ているけど、そういうシーンがたくさんあって、一本のパスでゴールを決めるというシーンが曜一朗はあるし、たぶん曜一朗もそれを狙って動いているんだと思う。そういう選手に対して1.5列目、2列目の選手がいいボールを供給してあげられたらと思う。代表に来るとたくさんの役割、ポストプレーで落とすという役割もあると思うけど、その一本に懸けるという狙いを持っていると思う」
―去年セレッソでやっていたときとは違う武器も持ったように見える?
「いや、曜一朗はもともと持っているものは持っているので。僕がどうこう言うより、自分たちができることはFWの選手にいいボールを供給すること。あとは自分たちも点を取れるように、FWといい関係を保てればと思う」
―大迫は?
「サコ(大迫)はポストプレーもできるし、背負ってからの反転も速い。うまく体を当ててその反動を使って自分が反転するというのを持っている。裏に供給してあげてもピンポイントで合えば、あとは体を入れていけると思うので、僕たちが与えるボールの選択肢が増えたと思う」
―チーム内での個人の競争ということについては?
「チームとして、今まで継続してしてきたことをやり続けて、ワンレベル、ツーレベル上を目指さないといけない。個人もそうだけど、チームとして、やるべきことをみんなでまとまってしっかりやらないといけない。個人の競争という気持ちもあるけど、今は、最近結果がついてこなかった分、チーム一丸となってやるしかない。今はそういう方向にみんなが向いてやっている」
―東京五輪が決まったが?
「今日起きた瞬間、発表の直前でした。そのまま起きていて見たら東京に決まったので興奮した。そのとき自分が何歳になるのか考えたけど、チャンスがあればすごく出たいと思うし、若い世代にはすごくいいことだと思う。自分もその年齢までサッカーをして、しっかり頑張っていたい」
―ロンドン五輪では4位だった。
「すごくやり残したことがある。日本の舞台で、もしかしたらメダルを取れるというのがあるので、しっかりその年齢まで頑張っていきたい」
―早起きして見たのか?
「たまたま起きてしまって。そしたらちょうどあと20分だったので。朝ご飯はみんなバラバラなので(五輪の話はみんなとはしていない)」
●MF長谷部誠(ニュルンベルク)
―今朝、2020年夏季五輪の開催都市が東京に決まったが?
「朝、起きて知ったけど、日本人として、東京で、日本でオリンピックが開催されるのは非常にうれしいし、ハード面、ソフト面でも日本にとって素晴らしいものになると思う」
―国立競技場も新しくなるが?
「イメージ図のようなものを少し見たことがあるけど、自分がそのときプレーしているか分からないので何とも言えないけど、みんな食事の席でもオーバーエイジ枠を狙っているみたいだった。僕はそれに乗れなかったけど(笑)」
―ユース世代の選手にとっても大きいのでは?
「若い選手にとっては新たな素晴らしい目標ができたと思う。僕はオリンピックに出ていないけど、オリンピックに出た選手の中には、例えば悔しさをバネに成長した選手もいる。オリンピックが与えてくれる影響は大きいと思うし、若い選手には喜ばしいことだと思う」
―ガーナ戦に向けては?
「オリンピックも決まって、一昨日の試合も勝って、次の試合は7万人ぐらい入るスタジアムが完売していると聞くし、期待、注目もされていると思う。ガーナは素晴らしい相手。ミーティングで映像も見た。そういう選手が来なくても素晴らしいチーム。そういう相手に勝って、サッカー界を盛り上げたい」
―オーバーエイジでの東京五輪出場は考えない?
「僕は7年後、36歳。そんな先は見れない(笑)」
●DF吉田麻也(サウサンプトン)
―今朝、2020年夏季五輪の開催都市が東京に決まったが?
「朝、起きてニュースを見てうれしかったし、(プレゼンターを務めた)太田さん(フェンシングの太田雄貴)や(フリーアナウンサーの)滝川クリステルさんの喜んでいる姿を見て、どれだけ大変だったのか垣間見えたし、2人だけでなく、招致の関係者全員に感謝したい」
―自分自身、2度の五輪に出場しているが?
「何より東京で開催されるということで、経済効果もそうだし、時差なく国民の皆さんがオリンピックを楽しめるということが素晴らしいと思う」
―オーバーエイジでの出場は考える?
「7年後は32歳ぐらいですから……。オリンピックは開催期間が短い。試合と試合の間の移動も大変だけど、自国開催なので、そういう意味では利がある。(自分の出場も)ないことはないかな(笑)」
―国立競技場も新しくなるが?
「新しくなるイメージ図を見て興奮したし、選手としても立ちたいと思う」
―ユースの選手たちにとっても大きい?
「現時点で小中学生の選手たちにとってチャンスのある大会になると思う。被災地の復興にもつながると思うし、大事な大会になると思う。自国開催の利を生かしてほしい」
―ガーナ戦に向けては?
「たくさんの観客が入るし、間違いなく後押ししてくれる。グアテマラ戦に続いて継続していい形でやらないといけないし、勝利にこだわっていきたい」
●DF長友佑都(インテル)
―今朝、2020年夏季五輪の開催都市が東京に決まったが?
「率直にうれしいなと思ったし、7年後なので、僕も出たいなという気持ちになった」
―北京五輪にも出場しているが?
「オリンピックには特別な思いがある。僕らは全敗した苦い思い出があるし、それを覆すためにも出たいなと。みんな、特に北京世代の選手は、香川にしろ、みんな出たいと言っていた」
―国立競技場も新しくなるが?
「高校生のころから国立が夢だったし、そこでプレーしたいと思っていた。素晴らしいスタジアムになると聞いているし、楽しみにしている」
―ユース世代の選手にとっても大きい?
「ユース世代だけでなく、たくさんの子供たちに夢を与えられると思う。素晴らしい大会になるように僕もサッカー界を盛り上げたい」
―ガーナ戦に向けては?
「僕は1試合1試合、W杯を意識して戦っている。1試合1試合、無駄にできない。結果だけでなく、内容も伴った試合にしたい」
―食事でもオーバーエイジの話になった?
「そうですね。みんな出たいという気持ちが強いみたいですよ」
―北京五輪を経験したことで感じていることは?
「僕らは北京では悔しい思いをした。苦い思いをしたからこそ、もう一回リベンジという気持ちです。僕、(香川)真司、(本田)圭佑という北京世代は、五輪にいいイメージは確実にないので。オリンピックにいいイメージがないのを覆したい気持ちですね。33、34歳。頑張って出たいです」
―北京五輪のころは?
「あのころは僕もJリーグでやっていたから、世界を知る意味でもワクワクしてやっていた。そこで世界を知ったことで新たな目標が出た。ただ、もし可能性があって出られることになったら、違う気持ちで出ることになるんでしょうね。今は世界でプレーさせてもらって、世界のレベルが分かっているので、若い選手にそういう経験を伝える立場で出られたらと、自分の中で想像だけは膨らんでいます」
―それを、ホームである東京でできるのがいい。
「それが大きいですよね。それが夢ですね。ホームで世界大会を迎えるというのはサッカーをやっている人、スポーツをやっている人の夢ですよね」
●DF内田篤人(シャルケ)
―ボアテングが来日メンバーから外れたが?
「チームメイトとやるのはなかなかない。ファルファンとペルーでやったりしましたが、なかなかチャンスがないので残念です。移籍してきたばかりだから(来ないことになった)気持ちは分かるので、来なくていいです」
―ガーナの印象は?
「今日ちょっとビデオを見たけど、やっぱりスピードが速いし、体も強いし、身体能力が高い。うまくやれたらいいと思うけど、特別意識することはないと思う」
―メンバーが落ちているが?
「日本に来て試合をやってくれるので、ドイツに住んでいる僕らからしたら遙かに遠い国ですから、ありがたいです」
(取材・文 西山紘平、矢内由美子)