日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2013年9月6日金曜日

◆日本vsグアテマラ 試合前日の選手コメント(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/402446_124761_fl

 日本代表は5日、試合会場の長居スタジアムで公式練習を行い、6日のグアテマラ戦に向けて最終調整した。

以下、練習後の選手コメント

●FW岡崎慎司(マインツ)
―原さんに「あと2点です」と言ったそうだが?
「いつも言っているので。自分から言ったり、原さんから言ってきたり。それは冗談で言っていることだけど……。結果が付いてきたら一番いい。常に点を取る選手であり続けたいし、そこが自分の課題でもある。どんな相手でも点を取りたい」
―明日の相手は今までよりも格が落ちるが?
「モチベーションが落ちはしないけど、自分たちの意識次第でどういう試合になるかは変わる。意識をしっかり持って、勝利はもちろん、内容にもこだわりたい」
―最近は守備の課題を言われているが?
「点が取れなかったら点を取れないと言われるし、点を取られれば守備の崩壊と言われる。両方できたら完璧なチームだけど、それはそのときどきで変わるし、今まで点を取れていない時期もあった。明日は相手が引いてくるかもしれないけど、勢い余っていくのではなく、FWからCBまで守備を頭に入れることが大事。その中で攻撃でも点を取りたい」

●FW工藤壮人(柏)
―ネルシーニョ監督が辞任を撤回して続投となったが?
「もちろん聞いていたけど、公式に発表されたんですか?」
―発表されました。
「そうですか。今日、チームメイトから聞いていました。選手としてはやるだけだし、何か目標が変わったというわけではないけど、ただ、監督が続けるということは、チームにとっては代わるよりはいいと思うので。それは良かったと思いますけど。監督もずっと言い続けてきたACLもまだあるし、ナビスコ杯もこれから(準決勝が)始まるところ。大事な試合が続いてくるところなので何か特に変わることもなかったので良かった」
―すっきりした?
「もちろん多少気にしていた部分はあったけど、僕としてはここでは代表に集中しているし、チームのことは割り切っているので、気持ちが左右されるということはない」
―グアテマラ戦に向けては?
「守備が強いというスカウティング映像があったし、チームとして機動力で、パスを出してまた動くことや裏に抜ける動きをしていきたい。チームにはボールを持てる選手、パスの出し手として非常に質の高い選手がいるので、自分がチャンスをもらったときには思い切ってプレーしたいし、逆に出し手の選手が出さざるを得ないような動きをすることだと思う」
―今回はすでに4日間一緒にやってきたが?
「一人ひとりの特徴が分かってきた。どこにボールが欲しいのか、どこに出てくるのか。練習で見えてきたことがあるのでやりやすい。回数を重ねることで選手同士のコミュニケーションも取れている。この長い期間で選手たちもチームとしての戦い方を詰めないといけないという意識できているし、個人的にはこの長い期間を生かしてチームとしてコミュニケーションを取っていきたい。少しでもそれをプレーに反映していきたい」
―海外組から影響を受けているところはある?
「チーム全体として一人ひとりのポテンシャルが高いので、私生活や食事のところから会話して非常にいい雰囲気だと思う」
―以前のザックジャパンと比べて攻撃では中央からの崩しに意識を置くようになったように見えるが、今まで見ていたザックジャパンと比べてどう感じている?
「チームとして、監督も『サイドの攻撃というのは非常に成熟してきた』とおっしゃっている。その中で中央突破も繰り返しやっていくことでバリエーションが増えてきていると思う。サイド一辺倒ではなく、しっかりサイドと中央で崩していけることでさまざまな攻撃ができると思う。いつ、どのタイミングで真ん中のスペースを使っていくのか、どのタイミングでサイドを使っていくのか、メリハリを持ってやっていければと思う」
―タイプとして岡崎選手と似通う点もあるが、感じていることはある?
「運動量一つを取ってもそうだけど、やっぱり動き出しの質も高い。運動量と言われることが多いと思うけど、しっかりしたファーストタッチやフィジカルコンタクトのところで違いを見せているし、ボールを奪われる回数が非常に少ない。そういうところを見習っていきたい」

●FW香川真司(マンチェスター・U)
「もっと攻撃で改善していかなければいけないところがある。改善点は、いいゴールを取ることもそうだし、その過程としてコンビネーションのところや個人での突破だったり、いろいろなところにチャレンジし続けることが大事だと思う。しっかりと試合で出したい」

●MF長谷部誠(ニュルンベルク)
「ベースは変わらない。自分たちが主導権を握って、攻撃はずっといい形をつくれているし、そこは継続して、守備ではリスクマネジメントをハッキリできるか、今まで以上に気にしてできるかが大事になる」

●DF吉田麻也(サウサンプトン)
「試合は出ていないけど、シーズンが始まってから練習もできているし、カップ戦にも90分出れた。コンディションはすごくよくなっている」
―ここまで休みがなく、来年6月まで休みがない過密日程が続くが?
「体のメンテナンス、ケアや体づくりというのは意識するようになっている。去年は突っ走って、最後にブレーキがかかった。シーズンが終わっても余力が残るように体のケアとメンテナンスをやらないといけないし、今もやっている」
―逆にこの1か月がいい方向にいく?
「メディアの人は『3試合出ていない』と言うけど、自分は焦らずいこうと思っている。体も出来上がってきているし、自分の中ではポジティブ。体のキレが出てきているし、この数か月では一番いい状態。あとはピッチで結果を出すだけ。散々、ピッチでやらかしているし、一つずつ結果を出していくしかない。(FWのように)点を取って変わるポジションじゃない。一つずつ結果を出していきたい」

●DF今野泰幸(G大阪)
―DFラインのつくり方、ポジショニングについては?
「自分の走るスピードと相手FWのスピードと相談して、自分の考えたポジションにいればいいと思う。もし相手のスピードが遅いんだったら前に立つべきだと思うし。ただ、相手チームがボールを持っているときに一人が前、一人が後ろという守り方はまれだと思う」
―マイボールでつないでいるときにポジショニングで一番意識していることは?
「数的優位をつくることですね。相手が2人いれば3対2をつくるし、相手が一人ならCB2人とSBをうまく絞らせて」
―失点が増えているのは相手のスピードに今までと違いがあるから?
「単純にスピードというのではなく、相手がボールを動かしているときに縦パスが何度も来たりする。そのときのラインの上げ下げがそろっていないのでギャップが出る」
―相手の出し入れのパスに対してどう対処する?
「そこでラインがそろわないのでギャップができる。アジアだとラインの上げ下げがそろっていなくても、そこを突いてくるFWや、そこを突いてくるパスがなかったということに気づかされたということ。相手のFWにスルーパスが出るような状況だったら、相手のFWより全力で下がっていくこと」
―そのために重要なのは?
「コミュニケーションとアイコンタクトですね。今回の合宿でやっている。これだけ失点が多いし、しかも簡単にやられることが多いですから」
―攻撃陣への信頼は?
「それが揺らぐことはない。前線にはいい選手が多いし、自分たちの形に入れば、日本代表の形になれば、どんな相手にでもチャンスをつくれるというのはある。ただ、攻撃陣に守備の意識を強めてほしいというのはありますよ。これだけ失点していますから。攻撃だけじゃやってられませんから。世界のストライカーでも、スーパーなストライカー以外はだれでも守備をしている。メッシくらいでしょ。メッシもたまに守備するし」

●DF内田篤人(シャルケ)
―明日の試合は守備がテーマになるが?
「普通に90分やるだけ。守備の意識が高くなっても守備的になるわけじゃない。大学生とやっても高校生とやっても、相手に1回はチャンスが来る。そこで点を取られる確率を低くすること。失点をゼロで抑えられたときも相手のシュートミスで助けられていることもある。練習でやってきたことをいかに忠実にできるか。相手もカウンターを狙ってくるだろうし、向こうにもチャンスはある。それは明日の試合に限ったことではない」
―もっと後ろの選手が要求してもいいのでは?
「基本、後ろは静かな選手が多いから。でも、言うときは言うし、練習でもそう。(後ろを本田が無言で通り過ぎたのを見て報道陣に向かって)しゃべらなくていいの? しゃべらなくていいなら俺もしゃべりたくない」
―なんでしゃべらないか聞いたら?
「聞けないでしょ」


●DF槙野智章(浦和)
―大人しいムード?
「そんなことないですよ。報道陣がいないときにみんなピリピリやっていますよ」
―3バックと4バックは?
「試合の展開に応じて変えたりすることはあるかもしれないし、どっちでも行けるようにやっている。左右? 全部左です」
―浦和の3バックとは違う?
「全然違いますね。攻撃も守備も違う。そこはこのチームのやり方に順応してやっていかないといけない。チームでやっていることはできない」
―今日のミーティングは長めだった?
「そうですね。守備の再確認もやったし、あとはチームの方向性というところ。このチームに大事なこと、一人ひとりに求めることをもう一度確認すべきだという話だった。この先のビジョン、以前監督が言っていたことだけど、みんなが同じ方向を向いてやることの大切さを監督は言っていた。バラバラにならないこと。あとは、海外組と国内組が融合した中でもっといいものを生み出していこうという話だった。メンタルの部分が非常に大事だと思う。ここ最近、非常に良い相手とできていたので、失点が多いという部分でも、守備陣だけではなく前線の選手も含めて全員でハードワークをしようという話をしている」
―プレーを止めながらの練習が多い?
「多いですね。瞬間瞬間に出た課題や、事細かにみんなが話し合っている印象なので、僕を含めて分からないことであったり、もちろんいいこともそうだけど、常に話すことが大事だと思う」
―出番はありそう?
「2試合あるし、どこかでチャンスはあるかなと。でも試合だけがアピールだとは思っていない。今回は追加招集だったけど、自分が呼ばれた意味を考えながら、練習の中から違う色を出していきたい。チームに最近足りなかったものを注入していければいいと思う」
―攻撃のことで、ここ最近は中央からの崩しが見られるが、久々の海外組との合宿で感じるところはある?
「サイドでの数的優位ももちろんですが、中でのコンビネーションもそうですし、数多くバリエーションを増やしていこうという話はしている。監督の目指すサッカーを時間をかけてやってきた中で、みんながそれに取り組めているし、みんな所属チームで自信を持ってやっているのを代表に還元できていると思う」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)

Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事