日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年11月12日火曜日

◆【J1:第31節 湘南 vs 鹿島】レポート:アディショナルタイムのドラマ。湘南が一度は追いつくも鹿島が覆し、勝点3を奪取。(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00164236.html

11月10日(日) 2013 J1リーグ戦 第31節
湘南 1 - 2 鹿島 (13:04/BMWス/11,736人)
得点者:37' 小笠原満男(鹿島)、90'+1 遠藤航(湘南)、90'+2 大迫勇也(鹿島)
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先制の場面は37分、不意に訪れた。ペナルティエリアの手前で得たフリーキックを小笠原満男が自らセットし、素早く、そして鮮やかに仕留めてみせた。湘南にとってはファウルが重なった時間帯でもあり、ほんのわずか、どこかに隙が生じたかもしれない。

1万1千を超える声援を受け、両者の戦いは立ち上がりから熱を帯びていた。ことに湘南は大槻周平や梶川諒太、中川寛斗といったフレッシュな面々の躍動もあり、流れを引き寄せんとしていた。人数をかけて攻め入るホームチームに対し、一方の鹿島もカウンターを足掛かりに次第にゴールへと近づいていく。小笠原による先制点は、そんな互いの主導権争いに楔を打ち込む一撃となった。

30分を過ぎた頃、岩尾憲が2枚目のカードを提示されて10人となった湘南は、しかし以降も数的不利を感じさせず、自分たちらしい戦いを示していた。この日は4バックでスタートしたが、後半に入り3バックへシフトし、さらに重心を前に傾けていく。「10人とは思えないぐらいみんながハードワークしてくれた」と大野和成が振り返ったように、ワイドにポジションを移した菊池大介や亀川諒史然り、攻守に足を止めずゴールを目指した。

島村毅の投入に伴い遠藤航がボランチに上がると、永木亮太とともにボール奪取のシーンが増した。鎌田翔雅をはじめ、読みを利かせた粘り強い守備を背景に、チャンスを築いていく。途中出場のステボは前線で体を張り、古橋達弥は間で受けてはテンポを促した。

そうしてスコアが動くのは、90分を回ってからのことだった。GKアレックス サンターナもセットプレーに加わるなどゴールへの執念が溢れていた湘南は、リスタートからチャンスを得る。右サイドの菊池がクロスを送り、ゴール前に駆け上がった遠藤が右足を振り抜く。それまで決定機を阻んでいたGK曽ヶ端準の手も届かない。

鹿島のトニーニョ セレーゾ監督は振り返っている。
「我々よりも1人少ないなか、相手は運動量を上げ、勇敢に戦っていた。10人になったときも素晴らしいサッカーをやっていた。同点に追いついたところは彼らの実力だと思う」
引き分けで終わったとしてもおかしくない試合だったと、指揮官が触れた試合を、しかしそのまま終わらせなかったのは、チームの得点王だった。同点に追いつかれた直後、キックオフから瞬く間にゴール前へとボールが渡る。「入れるしかないと思っていた」そう振り返る大迫勇也は、冷静に最後の仕事を仕上げたのだった。

湘南の曹貴裁監督は、「際どい勝負の試合経験にまだまだ欠けている」と自分たちに矢印を向けたうえで、こうも語った。
「行くときと行かないとき、またパスやシュート、ドリブルといった選手たちの判断は、10人になったあとも非常に研ぎ澄まされていた。半年前の100%が、いまは50%ぐらいになっている、それぐらいの試合ができたと思っています」

鹿島は優勝争いに踏みとどまり、かたや湘南は厳しい状況となったが、次へ臨む姿勢は変わるまい。残り3試合、勝点3を追い求める戦いはそれぞれに等しく続いていく。

以上

2013.11.11 Reported by 隈元大吾

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