日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年6月15日日曜日

◆【W杯】4年分の内田見せる!移籍交渉封印、初出場へ集中(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/japan/20140613-OHT1T50234.html



 ◆ブラジルW杯第3日 ▽1次リーグC組 日本―コートジボワール(14日・ペルナンブコ・アリーナ)

 DF内田篤人(26)=シャルケ04=が12日、獲得候補に浮上している英プレミアリーグの名門アーセナルなどとの契約交渉を一時凍結してまで今大会に集中する。日本はベースキャンプ地イトゥでの初戦前最後の調整を終え、13日に1次リーグC組初戦会場のレシフェへ移動。14日(日本時間15日午前10時)のコートジボワール戦に備える。

 DF内田が雑音をシャットアウトし、W杯に集中する。来季以降の契約交渉について、一時凍結させる決断を下した。代理人を務める秋山祐輔氏は「W杯に集中するために、大会期間中は(交渉を)進めることはしないと、(内田と)話し合って決めました」と断言。欧州クラブにとって優先度が高いとは言えない、日本人選手としては異例の決断と言える。

 欧州では、契約が残り1年となった時点で去就を判断する。シャルケ04と来季まで契約を結ぶ内田にとっては、この夏が決断の時。現在は、シャルケ04から17年夏までの契約延長オファーを受け、右サイドバック獲得を目指す英・プレミアリーグのアーセナルからも、獲得候補の3人以内に入っている旨の連絡を受けた。また、スペインのクラブからも熱視線を送られている。

 とりわけアーセナルについては、いつオファーが届いてもおかしくはない状況にある。名門クラブからオファーを受ければ、すぐに契約交渉へと移りたいところ。決断を待たせれば、次候補の選手獲得に移ることも考えられ、時間が掛かれば掛かるほど、契約がまとまる可能性が低くなるからだ。だが、内田はそれを承知で、このW杯にかける覚悟を固めた。

 10年南アフリカW杯ではメンバー入りしながら、ピッチに立つことはできなかった。アジア予選で主力右サイドバックを務めたが、本大会直前の戦術変更によって、ベンチに追いやられた苦い経験がある。この4年は「どんな戦術でも先発に選ばれる11人になれるようになりたい」と、ブラジルW杯でピッチに立つことを、一つの目標に置いて努力してきた。

 この日、取材に応じた内田は胸に秘めた思いを静かな口調で明かした。

 「試合に出る、出ないというのを超えて自分が納得できればいいかなと思う。今も(W杯で試合に)出たいけど、4年たって思うのは、4年前は納得せずに日本に帰ってきちゃったのかなと後悔している。出る、出ない、いいプレーできる、できない、それ以上に、今までやってきたことがしっかりブラジルで残せればいいのかなと思う」

 内田にとって“初めて”のW杯。その思いと闘志を胸に秘め、コートジボワール戦のピッチに向かう。

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