
日刊鹿島アントラーズニュース
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2014年8月26日火曜日
◆[プレミアリーグEAST]3年生DF加藤が劇的初ゴール!首位・柏U-18が鹿島ユースとの好勝負制す!!(ゲキサカ)
[8.24 高円宮杯プレミアリーグEAST第10節 柏U-18 2-1 鹿島ユース 柏]
高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 プレミアリーグEASTは24日、約1か月ぶりに再開。第10節を行い、首位の柏レイソルU-18(千葉)は後半アディショナルタイムに交代出場のDF加藤颯人(3年)が決めた決勝ゴールによって、5位・鹿島アントラーズユース(茨城)を2-1で破った。柏は、この日コンサドーレ札幌U-18(北海道)と引き分けた2位・清水エスパルスユース(静岡)との勝ち点差を4へ広げている。
残り時間4分で追いついた勢いそのままに激しく柏ゴールへ向かう鹿島。その波に飲まれてもおかしくないような状況だった柏が、試合終了間際の48分に執念の決勝ゴールを奪った。カウンターから中央のスペースへ飛び出したMF手塚康平(3年)が「(同点の)PK与えたのは自分なので、何かしら取り返さないといけない。PKを与えたことが一番、自分をそこまで動かしてくれたと思います」と相手のタックルに足を刈られるような形になりながらも右サイドのFW白川恵士朗(2年)へ“魂のパス”をつなぐ。これを受けた白川が強引なカットインから左足シュート。強烈な一撃をGKがわずかに前へ弾いたところへFW浮田健誠(2年)が身体を投げ出すように詰めると、最後は最前線まで駆け上がっていた右SB加藤が左足で決勝弾を叩き込んだ。
3年生DF加藤にとってはこれが公式戦初ゴール。殊勲の背番号15に対して右FW麦倉捺木(3年)が真っ先に体当たりして喜びを表現すると、ピッチ上の選手、ベンチの選手たちが次々と駆け寄り、右コーナー付近で“意外なヒーロー”を祝福する。加藤は「(紅白戦などで)ゴール最近獲れていたんですけど、まさかここで獲れるとは思っていなくて。たまたまこぼれてきた感じで運が良かったなという感じです。本当にラッキ-だっただけ。(ゴール前にこぼれて)誰が獲ってもおかしくない中で自分が決めただけ。でも自信になりました」。全国トップレベルの実力を有する柏だが、日本クラブユース選手権(U-18)大会ではまさかの関東予選敗退。全国大会出場へ最後の望みを懸けた11位決定戦で2-3で敗れている鹿島に雪辱したことも選手たちの決勝ゴール、そして勝利の喜びを増幅させていた。
主力DF町田浩樹(2年)らが不在だった鹿島に対し、柏は下平隆宏監督が「ずっとトレーニングから良かった。スタートのピッチに立つに値する選手と思った」と説明したU-20ニュージーランド代表MFデン・ヘイジャー・マイケル・ジェームスを手塚と並べる形でインサイドハーフで先発起用。トップチームのアウェー名古屋戦(23日)に帯同していたという大島をCF、そして主将の中山雄太(3年)をCBに起用する陣容で再開初戦を戦った。
試合開始直後に鹿島FW吉岡樹利也(2年)が左中間から放った左足シュートがゴール右隅を捉えるが、これは柏GK木村真(3年)がファインセーブ。その後ボールを保持して攻める柏に対し、鹿島はしっかりと守備を固めて対応する。その守りは非常に集中力が高く、背後に飛び出してくる柏の選手との距離を決して離さない。柏は9分に手塚のスペースへのパスからFW会津雄生(3年)との連係で左SB中島怜央(3年)が中央へ飛び込んでくるが、鹿島DFはここで冷静にカットするなど試合を通してカバーリングの意識高く、ほとんど背後を取られることはなかった。それでも15分、柏は会津が獲得した左FKを麦倉が左足で入れると、ニアサイドの密集を抜けたボールを中央の中山が左足ダイレクトで合わせて先制点を奪う。
対する鹿島は21分、中央からのフィードをFW鈴木優磨(3年)が右サイドの深い位置で頭で競り勝つ。中央へ折り返されたボールに飛び込んだMF平戸太貴(2年)が頭でプッシュしたが、柏GK木村が再びビッグセーブ。鹿島は鈴木の高さやMF田中稔也(2年)のドリブル突破、左SB大里優斗(2年)のオーバーラップから打開を狙うが、ボールと試合の主導権は柏が握り続けた。中山と上島拓巳(3年)、そして1ボランチのMF安西海斗(2年)の3人を軸に完全にボールを支配。相手のカウンターを警戒したこともあり、仕掛ける回数こそ少なかったが、縦に抜けてくる右SB熊川翔(2年)や会津、連係から中へ切れ込もうとする中島が相手DFにプレッシャーをかけた。
鹿島は後半16分にインターセプトから平戸が意表をつくロングシュート。柏も大島のヘディングシュートや手塚のスルーパスから白川が放った左足シュートなどで2点目を狙うが、奪い取ることができない。すると柏・下平監督が「本当にアントラーズさんは鍛えられているチーム。心折れないし、最後まで頑張るし、一人ひとりの守備の能力も高い」と讃える鹿島が終盤に猛反撃。鈴木や交代出場のFW垣田裕暉(2年)が前線から激しくプレスをかけて味方を鼓舞する。すると39分、左SB大里とのパス交換からスピードに乗ってPAへ飛び込んだ平戸が背後から倒されてPKを獲得。これを鈴木が右足で決めて同点に追いついた。一気に逆転を目指した鹿島だったが、熊谷浩二監督が「力がないし、ロスタイムのこういう形が続いているので、その辺を中断期間、きょうのミーティングも含めてアプローチをしてきたんですけど、結果として同じになってしまった。何人か欠けている選手もいたので、チームとしてはまとまってできていたという評価なんですけど、最後のところだと思います」と指摘する終盤の課題を露呈。素晴らしい気迫とプレーで追いついた鹿島だったが、勝負どころで再び失点し、勝ち点を失う結果となった。
一方、柏にとっては終盤に追いつかれながらも、再び勝ち越して掴んだ大きな、大きな勝ち点3。「一生懸命やっているといいことがあるのかな、と実感しました。弾みがつきそうなところですけど、課題もありましたし、足元を見ていきたい」と語った下平監督は「プレミアは絶対に獲りたい。追われる立場だろうが目の前の試合で勝ち点3獲っていくことでしか、今のレイソルの強さを証明できないと思う。しっかり勝っていきたい」とプレミアリーグ制覇へ向けて力を込めた。また手塚は「この間金沢の遠征があったんですけど、その時に一人ひとり目標を話してJユース(カップ)とプレミアは絶対獲ると。その気持ちがプレーにみんな出ていたと思います。自分たちの代はまだ何も結果という形で出ていない。最後に結果を出してこのアカデミーを終わらせたい(卒業したい)と思います」。もちろん、攻撃の精度や崩しのタイミングの向上など課題はある。ただ、昇格1年目でのプレミアリーグ制覇へ加速する柏の劇的勝利だった。
(取材・文 吉田太郎)
高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 プレミアリーグEASTは24日、約1か月ぶりに再開。第10節を行い、首位の柏レイソルU-18(千葉)は後半アディショナルタイムに交代出場のDF加藤颯人(3年)が決めた決勝ゴールによって、5位・鹿島アントラーズユース(茨城)を2-1で破った。柏は、この日コンサドーレ札幌U-18(北海道)と引き分けた2位・清水エスパルスユース(静岡)との勝ち点差を4へ広げている。
残り時間4分で追いついた勢いそのままに激しく柏ゴールへ向かう鹿島。その波に飲まれてもおかしくないような状況だった柏が、試合終了間際の48分に執念の決勝ゴールを奪った。カウンターから中央のスペースへ飛び出したMF手塚康平(3年)が「(同点の)PK与えたのは自分なので、何かしら取り返さないといけない。PKを与えたことが一番、自分をそこまで動かしてくれたと思います」と相手のタックルに足を刈られるような形になりながらも右サイドのFW白川恵士朗(2年)へ“魂のパス”をつなぐ。これを受けた白川が強引なカットインから左足シュート。強烈な一撃をGKがわずかに前へ弾いたところへFW浮田健誠(2年)が身体を投げ出すように詰めると、最後は最前線まで駆け上がっていた右SB加藤が左足で決勝弾を叩き込んだ。
3年生DF加藤にとってはこれが公式戦初ゴール。殊勲の背番号15に対して右FW麦倉捺木(3年)が真っ先に体当たりして喜びを表現すると、ピッチ上の選手、ベンチの選手たちが次々と駆け寄り、右コーナー付近で“意外なヒーロー”を祝福する。加藤は「(紅白戦などで)ゴール最近獲れていたんですけど、まさかここで獲れるとは思っていなくて。たまたまこぼれてきた感じで運が良かったなという感じです。本当にラッキ-だっただけ。(ゴール前にこぼれて)誰が獲ってもおかしくない中で自分が決めただけ。でも自信になりました」。全国トップレベルの実力を有する柏だが、日本クラブユース選手権(U-18)大会ではまさかの関東予選敗退。全国大会出場へ最後の望みを懸けた11位決定戦で2-3で敗れている鹿島に雪辱したことも選手たちの決勝ゴール、そして勝利の喜びを増幅させていた。
主力DF町田浩樹(2年)らが不在だった鹿島に対し、柏は下平隆宏監督が「ずっとトレーニングから良かった。スタートのピッチに立つに値する選手と思った」と説明したU-20ニュージーランド代表MFデン・ヘイジャー・マイケル・ジェームスを手塚と並べる形でインサイドハーフで先発起用。トップチームのアウェー名古屋戦(23日)に帯同していたという大島をCF、そして主将の中山雄太(3年)をCBに起用する陣容で再開初戦を戦った。
試合開始直後に鹿島FW吉岡樹利也(2年)が左中間から放った左足シュートがゴール右隅を捉えるが、これは柏GK木村真(3年)がファインセーブ。その後ボールを保持して攻める柏に対し、鹿島はしっかりと守備を固めて対応する。その守りは非常に集中力が高く、背後に飛び出してくる柏の選手との距離を決して離さない。柏は9分に手塚のスペースへのパスからFW会津雄生(3年)との連係で左SB中島怜央(3年)が中央へ飛び込んでくるが、鹿島DFはここで冷静にカットするなど試合を通してカバーリングの意識高く、ほとんど背後を取られることはなかった。それでも15分、柏は会津が獲得した左FKを麦倉が左足で入れると、ニアサイドの密集を抜けたボールを中央の中山が左足ダイレクトで合わせて先制点を奪う。
対する鹿島は21分、中央からのフィードをFW鈴木優磨(3年)が右サイドの深い位置で頭で競り勝つ。中央へ折り返されたボールに飛び込んだMF平戸太貴(2年)が頭でプッシュしたが、柏GK木村が再びビッグセーブ。鹿島は鈴木の高さやMF田中稔也(2年)のドリブル突破、左SB大里優斗(2年)のオーバーラップから打開を狙うが、ボールと試合の主導権は柏が握り続けた。中山と上島拓巳(3年)、そして1ボランチのMF安西海斗(2年)の3人を軸に完全にボールを支配。相手のカウンターを警戒したこともあり、仕掛ける回数こそ少なかったが、縦に抜けてくる右SB熊川翔(2年)や会津、連係から中へ切れ込もうとする中島が相手DFにプレッシャーをかけた。
鹿島は後半16分にインターセプトから平戸が意表をつくロングシュート。柏も大島のヘディングシュートや手塚のスルーパスから白川が放った左足シュートなどで2点目を狙うが、奪い取ることができない。すると柏・下平監督が「本当にアントラーズさんは鍛えられているチーム。心折れないし、最後まで頑張るし、一人ひとりの守備の能力も高い」と讃える鹿島が終盤に猛反撃。鈴木や交代出場のFW垣田裕暉(2年)が前線から激しくプレスをかけて味方を鼓舞する。すると39分、左SB大里とのパス交換からスピードに乗ってPAへ飛び込んだ平戸が背後から倒されてPKを獲得。これを鈴木が右足で決めて同点に追いついた。一気に逆転を目指した鹿島だったが、熊谷浩二監督が「力がないし、ロスタイムのこういう形が続いているので、その辺を中断期間、きょうのミーティングも含めてアプローチをしてきたんですけど、結果として同じになってしまった。何人か欠けている選手もいたので、チームとしてはまとまってできていたという評価なんですけど、最後のところだと思います」と指摘する終盤の課題を露呈。素晴らしい気迫とプレーで追いついた鹿島だったが、勝負どころで再び失点し、勝ち点を失う結果となった。
一方、柏にとっては終盤に追いつかれながらも、再び勝ち越して掴んだ大きな、大きな勝ち点3。「一生懸命やっているといいことがあるのかな、と実感しました。弾みがつきそうなところですけど、課題もありましたし、足元を見ていきたい」と語った下平監督は「プレミアは絶対に獲りたい。追われる立場だろうが目の前の試合で勝ち点3獲っていくことでしか、今のレイソルの強さを証明できないと思う。しっかり勝っていきたい」とプレミアリーグ制覇へ向けて力を込めた。また手塚は「この間金沢の遠征があったんですけど、その時に一人ひとり目標を話してJユース(カップ)とプレミアは絶対獲ると。その気持ちがプレーにみんな出ていたと思います。自分たちの代はまだ何も結果という形で出ていない。最後に結果を出してこのアカデミーを終わらせたい(卒業したい)と思います」。もちろん、攻撃の精度や崩しのタイミングの向上など課題はある。ただ、昇格1年目でのプレミアリーグ制覇へ加速する柏の劇的勝利だった。
(取材・文 吉田太郎)
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