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マインツ所属の岡崎(左)とシャルケ所属の内田(右) [写真]=Getty Images
ドイツの各地元メディアは、ブンデスリーガ第5節における日本人選手の採点と寸評を発表した。
フランクフルト戦で1ゴールを奪ったマインツの日本代表FW岡崎慎司には「2.5」、ブレーメン戦にフル出場した日本代表DF内田篤人には「2.5」や「3+」といった評価が与えられた。一方、ハノーファー戦に先発出場したケルンの日本代表FW大迫勇也については、『Kolner Stadt-Anzeiger』では「3.5」が与えられたが、『EXPRESS』では「5」という厳しい評価が下されている。
採点と寸評がついた日本人選手は以下のとおり(最高点1、最低点6)。
■岡崎慎司(マインツ)
対フランクフルト戦(2-2△)フル出場
『Allgemeine Zeitung』
採点:2.5
寸評:この日本人選手が出した答えは、ゴール、ゴール、またゴール。まるで時計仕掛けのような確かな信頼性だ。体勢を崩しながらも相手GKトラップの股を抜いて決めた今季5点目は、美しいとは言えないが、珍しいゴールだった。試合が進むにつれて身動きが取れなくなり、ファウルに頼るようになると、警告を受けることになった。
■内田篤人(シャルケ)
対ブレーメン戦(3-0○)フル出場
『Westdeutsche Allgemaine』
採点:2.5
寸評:約7カ月半ぶりにシャルケのスタメンに復帰。すぐさま、しっかりと結果を残した。自陣で競り合いの上手さを発揮し、前線へ有効な動きを見せることもあった。その結果、12分にはCKを獲得。(復帰戦ながら)後半に入るまで体力が消耗することはなかった。疲れが出てからは、守備中心にプレーした。
『Revier Sport』
採点:3+
寸評:“ウッシー”が再びピッチに復帰とは、素晴らしい! 前線へ、これまでとは全く違う活気を生み出し、絶えず好機を演出した。守備でも控え目さを捨て、ガルシアの“ダイブ”も涼しい顔で片づけた。
■大迫勇也(ケルン)
対ハノーファー戦(0-1●)先発出場、58分交代
『Kolner Stadt-Anzeiger』
採点:3.5
寸評:ケルンで最も危険なストライカーは、幾度となくマークを外すことに成功。得点はできなかったが、彼ほどゴールに近づいた選手もいなかった。
『EXPRESS』
採点:5
寸評:ヘクターのクロスからのシュートをわずかに外し、同点の機会を逸した。それ以外では、赤(ケルンのクラブカラー)サムライは精彩を欠いていた。
■香川真司(ドルトムント)
対シュトゥットガルト戦(2-2△)フル出場
『Ruhr Nachrichten』
採点:3.5
寸評:シュートまで含め、あれだけ上手くボールを扱っていたのだから、バー直撃のシュート以上の結果がついてきてもよかったはずで、オーバメヤンへのクロスも、見事なフェイントから出したものだった。ヘディングで惜しいシュートもあった。しかしながら、まだワンマンショーを演じられるわけではない。過大な期待には、強い覚めがつきもの。2戦連続で平凡な内容に終わった。
『West Deutsche Allgemeine』
採点:4
寸評:ドルトムント最初のシュートを放ったが、当たり障りのないものになってしまった。33分に、ペナルティーエリア内の混戦の中でピシュチェクからのクロスを胸で落とし、振り向き様にシュートを放ったのは実に上手かったが、バーに阻まれた。常に最前線のポジションを取ったが孤立し、ディフェンスを厚くしたシュトゥットガルトの前に攻撃の形を作れなかった。活発な動きを見せたが、目に見える結果をもたらすことはできず。
■酒井高徳(シュトゥットガルト)
対ドルトムント戦(2-2△)フル出場
『Sportal.de』
採点:3.5
寸評:左サイドで、非常に活動的なピシュチェクとオーバメヤンを相手にしたが、彼らは酒井を追い込み、しばしばそこを突破した。しかし、仲間との守備組織の中でポジショニングを心得ていた酒井は手堅く、ドルトムントに決定的なチャンスをそれほど作らせなかった。
■酒井宏樹(ハノーファー)
対ケルン戦(1-0○)フル出場
『Sportal.de』
採点:3
寸評:ケルンは左サイドからの攻撃が多く、右サイドバックの酒井は、非常に多くの仕事をこなすことになった。酒井はそれをほぼ封じ込め、競り合いではチームトップの数字を残した。
■清武弘嗣(ハノーファー)
対ケルン戦(1-0○)フル出場
『Sportal.de』
採点:3.5
寸評:シュート0本、アシストもなし。この日本人選手は、まだ完全にはハノーファー攻撃陣にフィットしきれていない。しかしながら、パスの正確さと熱心な動きで納得できる結果を残した。走行距離13キロはチームでナンバー1の数字。
■長谷部誠(フランクフルト)
対マインツ戦(2-2△)フル出場
『Frankfurter Rundschau』
採点:Ganz okay(十分合格)
寸評:試合が進むにつれて、みるみる調子を上げていった。数多くの好機に絡み、完璧なアシストでマイヤーのゴールにつなげた。
■乾貴士(フランクフルト)
対マインツ戦(2-2△)フル出場
『Frankfurter Rundschau』
採点:So lala(まあまあ)
寸評:右ウイングの方がはるかに適している。ボールに触れることも多く、常に意味のある動きをしていた。16分に、先制点のチャンスが回ってきたが決められなかった。