日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年12月7日日曜日

◆【仙台】柳沢「感謝」涙のラストゲーム、途中出場で意地のシュート(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20141206-OHT1T50220.html



 ◆J1最終節 広島2―0仙台(6日・エディオンスタジアム広島)

 ベガルタ仙台は、最終節で広島に敗れた。現役最後の試合となった元日本代表FW柳沢敦(37)は、0―1の後半19分から途中出場。同37分には左CKのチャンスに左のかかとで合わせてシュートを放つも、相手GKに阻まれた。ラストゲームを勝利で飾ることはできず。それでも試合後、広島イレブンに胴上げされた37歳は「みんなに感謝。間違いなく幸せ者」と両目を潤ませた。

 両目には、うっすらと涙が浮かんでいた。サポーターに、選手に、スタッフに愛された柳沢の19年のサッカー人生が、広島で終わった。試合後には、相手選手が最終戦のセレモニーを“一時中止”して元日本代表を胴上げした。「みんなの気持ちが伝わってきた。ありがたい。感謝の気持ちしかない」と優しい笑みを浮かべた。

 会場には、故郷の富山はもちろん、鹿島、京都などかつて在籍したクラブのサポーターも大勢駆けつけた。「すべてをぶつける」と並々ならぬ決意を持って臨んだラストゲーム。1点を追う後半19分からピッチに登場した。だが相手にボールを支配され、好機を演出できない。相手最終ラインの間を縫うように、何度も動き直したが、味方からパスが来ることは少なかった。

 意地は見せた。後半37分。左CKのチャンスだ。元日本代表MF野沢の蹴ったボールに左のかかとで合わせた。ボールや相手DFの位置まで計算し尽くしたシュートだったが、元同僚のGK林に阻まれた。勝利への強い意志と決意が、実ることはなかった。

 指導者を目指すものの、今後は未定。ただ西川善久社長(65)はこの日、「柳沢の要望を最優先に考えたい」と明言。コーチやスタッフでの仙台残留を要請する考えを示した。「一サッカー人として、仙台に貢献してくれることを期待している。何か一緒に(仕事が)できれば」と渡辺晋監督(41)。誰からも愛された偉大なサッカー人の、第二の人生が始まる。(高橋 宏磁)

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