◆ACL ▽1次リーグH組 FCソウル1―0鹿島(4日・ソウルW杯スタジアム)
浦和はブリスベーンに0―1で敗れ、今季ホーム初戦を飾れなかった。前半3分に先制され、後半に退場者が出る苦しい展開で得点を奪えず、初戦から2連敗でG組最下位となった。鹿島も序盤の好機を生かせず、アウェーでFCソウルに0―1で敗れた。ともに4試合を残すとはいえ、1次リーグ突破へ向け、厳しい状況に追い込まれた。第3戦は17、18日に行われる。
鹿島の1次リーグ突破に暗雲がたれ込めた。序盤から試合をコントロールし、MF遠藤、柴崎と決定機を作った。だが、チャンスを生かせず、後半21分にセットプレーから決勝点を許した。初戦に続き、2連敗。氷点下のソウルW杯競技場で、柴崎は「決めていればチームが楽になった。決めないとこういう結果になる」と唇をかんだ。
鹿島が唯一手にできていないタイトルがACLだ。かつては海外クラブの体を張ったプレーに「戦えない」(MF小笠原)ことが敗因の一つとされていた。だが、この日はFCソウルに対し、球際でも負けずに戦った。過去の反省が生かされたが、皮肉にも自陣ペナルティーエリア付近でファウルが増え、決勝点につながってしまった。
「戦うことと、ファウルになることは紙一重。今日はみんなしっかり戦えていた。でも、結果が出なかった」とDF西。過去、1次リーグ開幕から2連敗を喫したJクラブが、突破できた例はない。ただ、「勝つことでしか(突破の)可能性を増やせない」(西)という決意で残り4試合全勝を目指す。(内田 知宏)