[3.27 AFC U-23選手権予選(リオ五輪アジア一次予選)第1戦 U-22日本 7-0 U-22マカオ]
貴重な先制点を導いたのは背番号19の右足だった。序盤からリズムを作りながらも、なかなかU-22マカオ代表ゴールをこじ開けられずにいたU-22日本代表。しかし前半22分にCKのチャンスを得ると、キッカーを務めたMF豊川雄太(鹿島)がピンポイントのボールを送り、MF遠藤航(湘南)の先制点をお膳立てした。
苦しみながらも奪い取った先制点。この1点が、日本に流れを引き寄せた。それは豊川自身も感じていたようで、「相手が引いてきて、1点目が入るまではなかなかリズムを作れませんでした。ただ、そういう流れの中でセットプレーから点を取って、自分たちの流れにできたのは大きかったと思います」と振り返った。
前日練習でもプレースキッカーの1人を任されていたこともあり、このアシストには、「ああいう苦しい状況でセットプレーで1点を取れたのは良かったですし、チームとしてもセットプレーから点を取れたのは大きかったと思う」と充実の表情を見せたが、他の場面での自身のプレースキックは得点に結び付かなかったこともあり、「もっとうまく合わせていきたい」とさらなる成長を期している。
1点を先行して迎えた前半26分にはDF山中亮輔(柏)のクロスに飛び込んでチーム2点目を奪うなど、日本に勢いをもたらして、白星スタートに大きく貢献。自身の得点に「点を取りたかったし、取れたのは良かった」と笑顔を見せると、「個人的にもチャンスを作れていたと思うので、2戦目以降も出場機会を得られたら、そういう部分をもっともっと増やしていきたい」と1得点1アシストには満足せず、残り2試合でもこの日以上の結果を求めていく。
(取材・文 折戸岳彦)