[4.25 J1第1ステージ第7節 鹿島1-2神戸 カシマ]
ヴィッセル神戸はアウェーで鹿島アントラーズに2-1で競り勝ち、2試合ぶりの白星を飾った。これで4試合負けなし(3勝1分)となり、ナビスコ杯を含めると公式戦7試合負けなし(4勝3分)。先制点を決めたFW小川慶治朗は試合後のインタビューで「練習から一体感が出ているので、そういう団結力が大きいと思う」と好調の要因を語った。
神戸は前半5分、小川の左クロスにFWマルキーニョスが頭で合わせるが、GK曽ヶ端準がキャッチ。同7分にも左クロスからマルキーニョスがバイシクルシュートでゴールを狙った。鹿島も前半19分、DF西大伍の右クロスにMF柴崎岳が右足で合わせる決定機を迎えるが、シュートはGK山本海人が好セーブ。同38分、MF遠藤康の左足ミドルもクロスバーを越えた。
前半37分にMF森岡亮太が負傷交代するアクシデントに見舞われた神戸だが、スコアレスで折り返した後半4分、左サイドからDF相馬崇人が上げたアーリークロスをマルキーニョスが頭で落とし、小川が左足でシュート。小川の2試合ぶり今季3ゴール目で神戸が先制した。
ところが後半13分、DF増川隆洋がDF高橋祥平と負傷交代すると、徐々に鹿島が神戸を押し込んでいく。後半25分、MFカイオに代えてFW高崎寛之を投入。その直後の26分、右サイドから柴崎がドリブルで中に切れ込み、高崎とのワンツーから左足ミドルシュートをゴール左隅に突き刺し、1-1の同点に追いついた。
これで鹿島が一気に流れを引き寄せるかに思われたが、まさかのミスから勝ち越しを許した。神戸は後半32分、DFチョン・ウヨンの右CKをマルキーニョスが頭で落とすと、ゴールを空けて前に出た曽ヶ端が高崎とかぶってキャッチし切れず、こぼれ球をMF田中英雄が無人のゴールに蹴り込んだ。
再び1点を追う展開となった鹿島は後半37分、MF小笠原満男の浮き球のパスに反応したDF伊東幸敏が右クロス。西が頭で折り返し、FW金崎夢生が左足で押し込むが、ゴールラインぎりぎりで高橋がクリア。鹿島の選手はボールがゴールラインを越えていたとアピールするが、判定はノーゴールだった。後半アディショナルタイムには金崎が2枚目の警告で退場となり、万事休す。鹿島は3月14日の湘南戦(1-2)以来、5試合ぶりの黒星を喫し、ACLを含めると公式戦7試合ぶりの敗戦となった。