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J1 1st 第9節 vs 甲府
鹿島、ホームで完封負け。連勝ならず。
鹿島が、ホームで最下位に敗れた。仙台戦から中2日、J1 1st 第9節でヴァンフォーレ甲府をホームに迎えると、後半開始早々に先制点を奪われ、最後までゴールネットを揺らすことはできなかった。0-1。屈辱的な完封負けを喫した。
鹿島は3日前の仙台戦で、2-1と勝利を収め、鹿嶋へと帰還した。アウェイゲームから中2日、トニーニョ セレーゾ監督は、大幅なメンバー変更を断行。「連戦の中で、疲労を抱えている選手のことを考えながら微調整をしていく。新たに出場する選手に期待したい」と、フレッシュなメンバーに勝利への希望を託した。今までの試合前日のトレーニングでは、メンバー外になった選手たちの練習に最後まで付きっきりで熱心に指導してきた指揮官にとって、楽しみな一戦でもあったはずだ。先発メンバーの変更は6選手。最終ラインは右から伊東と植田、青木が並び、山本ともに4バックを形成する。ボランチには柴崎とともに、梅鉢が先発入り。2列目は、右にJ1初先発の杉本、中央に今季初先発の中村が指名された。左サイドには、前節で鮮烈なドリブルシュートを突き刺したカイオが入る。1トップは高崎、最後尾には、曽ヶ端が立ちはだかる。
5連休の初日、コンコースでは数多くのイベントが開催されたカシマスタジアム。暖かな陽気に包まれる中、15時3分にキックオフを迎えた。立ち上がりは比較的静かな展開。枠を大きく逸れたものの、3分に柴崎が思い切りよくミドルシュートを放ち、ゴールへの意欲を示す。自陣に引く甲府に対し、鹿島は伊東や山本もオーバーラップから打開を図ったが、なかなか決定機を作るには至らなかった。
5連休の初日、コンコースでは数多くのイベントが開催されたカシマスタジアム。暖かな陽気に包まれる中、15時3分にキックオフを迎えた。立ち上がりは比較的静かな展開。枠を大きく逸れたものの、3分に柴崎が思い切りよくミドルシュートを放ち、ゴールへの意欲を示す。自陣に引く甲府に対し、鹿島は伊東や山本もオーバーラップから打開を図ったが、なかなか決定機を作るには至らなかった。
22分、鹿島にアクシデント。左CKでの競り合いで、植田が口の中を切って流血してしまう。植田はプレー続行が不可能となり、山村との交代でピッチを後にした。思わぬ形で交代枠を使うこととなったが、鹿島は25分に伊東がゴールライン際で粘り、折り返しにカイオがボレーで合わせたが、GKの正面を突いた。
前半最大の決定機は37分、カイオが左サイドでパスを受けると、中央へのカットインから右足を一閃。地を這う強烈なシュートは左ポストを直撃し、こぼれ球をダイレクトで狙った中村のシュートは、枠を逸れてしまった。唯一ともいえるチャンスを逃し、前半はスコアレスで終了した。
後半開始時から、セレーゾ監督は早くも2枚目のカードを切った。イエローカードを受けていた梅鉢に代わって小笠原を投入。柴崎とのボランチコンビでゴールを目指したが、先制点は甲府のものだった。47分、1本の縦パスで最終ラインの背後を取られ、伊東純にゴールを決められてしまった。
ここまで8試合で2ゴールの甲府にリードを許す展開となり、60分には豊川がピッチへ送り出される。自陣に引く相手に対して、鹿島はゴール前に迫る場面を作り出したが、決定機には至らない。逆に甲府のカウンターから何度かピンチを迎えたが、シュートミスにも助けられ、1点差のまま、試合は推移していった。
73分、小笠原が放った直接FKは相手GKに阻まれ、直後にはゴール前での混戦から山村が左足ボレーで狙ったが、惜しくも枠を越えた。74分には、またもアクシデントが発生。相手との競り合いで、青木が顎から流血し、治療のために数分間、ピッチからの離脱を余儀なくされた。
鹿島は最後までゴールネットを揺らすことができず、ホームで屈辱的な完封負けを喫した。試合後のゴール裏は、ブーイングで選手たちを迎え、引き揚げる背中をチームコールで送った。次戦は5日、AFCチャンピオンズリーグ グループステージ第6節のFCソウル戦だ。サポーターからのメッセージを受け止め、3日後の決戦では死に物狂いで結果を残さなければならない。勝つしかない。
【この試合のトピックス】
・加入2年目の杉本が、J1で自身初の先発出場を果たした。今季のリーグ戦初出場でもあった。
・植田がリーグ戦2試合ぶりの先発出場を果たした。
・伊東が今季のリーグ戦初先発を果たした。
・豊川が途中出場。3月8日に行われたJ1 1st 第1節の清水戦以来、今季リーグ戦2試合目の出場を果たした。
・山村が、3月22日に行われたJ1 1st 第3節の名古屋戦以来、今季リーグ戦3試合目の出場を果たした。
監督コメント[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・練習でやっていることを思い出して、連動性を高めていこう。
・自分たちで状況を困難にしている。もっとシンプルにプレーしよう。
・重要なのは勝ち点3を取ること。そのために積極的にゴールを目指していこう。
ヴァンフォーレ甲府:樋口 靖洋
・立ち上がり15分、しっかり集中して入ろう。
・サイドのマークをはっきりすること。
・我々が先に点を取って必ず勝つぞ!
[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・(若い選手が先発したが)火曜日にACLグループステージ突破をかけた試合がある。試合に出続けている選手は疲労が高くなり、温存しなくはいけない状態だった。右サイドは何試合も経験のある伊東、CBも経験のある植田と青木で左サイドに山本を入れて、守備の安定性を求めた。柴崎はプラスアルファをもたらす選手で代えがきかない。プラス、梅鉢を入れた。カイオは創造性あるプレーに期待。若い杉本もいつか試合に出るわけで、今日使うことを決断した。しかし、90分走れるかといえば、見ての通り。トップ下は中村、前に高崎。試合に出ていた選手と出ていない選手でうまく連係してやってくれることを期待したが、思い通りにいかないのもサッカーだ。
・90分を通して、自分たちがやってきたことを出し切れなかった。相手の背後を狙ったり、サイドチェンジしたり、スピードアップしてゆさぶったり、ポゼッション、パスワークで崩すとか、そういう自分たちのサッカーがまったくできていなかった。非常に残念だった。
・守備から攻への切り替えの判断をもっと早くしなくちゃいけない。相手の陣形が整ったところで攻めても苦しいので、早く切り替えて、相手の陣形が整う前に攻めることもできたのに、判断が非常に遅かった。改善が必要だろう。前半は攻撃的な選手の動きも少なかった。後半は相手の方が積極性を持ってやっていたので、同点に追いつくというよりも負けに等しい内容だったと思う。自分たちがチームとしてやるべきサッカーができていなかった。後半の立ち上がり2分にホームで失点するなんて、あってはならないことだ。
・(FCソウル戦にむけて)違う大会、違う対戦相手であり、僕らも相手も、勝たなくてはならない目的が明確になっている戦いだ。やりやすい部分もあると思う。ホームだし、たくさんのサポーターが来てくれることを期待している。スタジアムにいる全員でしっかり予選突破ができるように頑張っていきたい。今日の試合以上のものは、最低限示したいと思う。
ヴァンフォーレ甲府:樋口 靖洋
6連敗とチームがなかなか結果をつかめない非常に苦しい4月で、月が変わり、1つきっかけを掴めるような勝ち点3を取ることができて、非常にうれしく思う。鹿嶋まで駆けつけてくてくれたサポーターと喜びを分かち合うことができ、うれしく思うとともに感謝している。ゲームは相手がボールを持つ時間が長く、ブロックが下がる時間があったが、ここ2、3試合ブロックの守備は安定感が出てきていたので、手ごたえは感じていた。しかし、ゲームを制するためには先制点を取ることが重要だった。前半からカウンターでゴール前まで運べていたが、後半のスタートで実を結び先制点を取ることができた。後半の途中から出た選手がパワーをもたらしチャンスを作ったことも、収穫の1つだった。ゲームを決める2点目3点目のチャンスがあっただけに、そこをしっかり決めないと勝ち切るのは苦しくなる。今日は勝つことができたので、心から喜んでいる。連戦が続くが、連勝するという意識を強く持ってやっていきたい。
前半最大の決定機は37分、カイオが左サイドでパスを受けると、中央へのカットインから右足を一閃。地を這う強烈なシュートは左ポストを直撃し、こぼれ球をダイレクトで狙った中村のシュートは、枠を逸れてしまった。唯一ともいえるチャンスを逃し、前半はスコアレスで終了した。
後半開始時から、セレーゾ監督は早くも2枚目のカードを切った。イエローカードを受けていた梅鉢に代わって小笠原を投入。柴崎とのボランチコンビでゴールを目指したが、先制点は甲府のものだった。47分、1本の縦パスで最終ラインの背後を取られ、伊東純にゴールを決められてしまった。
ここまで8試合で2ゴールの甲府にリードを許す展開となり、60分には豊川がピッチへ送り出される。自陣に引く相手に対して、鹿島はゴール前に迫る場面を作り出したが、決定機には至らない。逆に甲府のカウンターから何度かピンチを迎えたが、シュートミスにも助けられ、1点差のまま、試合は推移していった。
73分、小笠原が放った直接FKは相手GKに阻まれ、直後にはゴール前での混戦から山村が左足ボレーで狙ったが、惜しくも枠を越えた。74分には、またもアクシデントが発生。相手との競り合いで、青木が顎から流血し、治療のために数分間、ピッチからの離脱を余儀なくされた。
鹿島は最後までゴールネットを揺らすことができず、ホームで屈辱的な完封負けを喫した。試合後のゴール裏は、ブーイングで選手たちを迎え、引き揚げる背中をチームコールで送った。次戦は5日、AFCチャンピオンズリーグ グループステージ第6節のFCソウル戦だ。サポーターからのメッセージを受け止め、3日後の決戦では死に物狂いで結果を残さなければならない。勝つしかない。
【この試合のトピックス】
・加入2年目の杉本が、J1で自身初の先発出場を果たした。今季のリーグ戦初出場でもあった。
・植田がリーグ戦2試合ぶりの先発出場を果たした。
・伊東が今季のリーグ戦初先発を果たした。
・豊川が途中出場。3月8日に行われたJ1 1st 第1節の清水戦以来、今季リーグ戦2試合目の出場を果たした。
・山村が、3月22日に行われたJ1 1st 第3節の名古屋戦以来、今季リーグ戦3試合目の出場を果たした。
監督コメント[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・練習でやっていることを思い出して、連動性を高めていこう。
・自分たちで状況を困難にしている。もっとシンプルにプレーしよう。
・重要なのは勝ち点3を取ること。そのために積極的にゴールを目指していこう。
ヴァンフォーレ甲府:樋口 靖洋
・立ち上がり15分、しっかり集中して入ろう。
・サイドのマークをはっきりすること。
・我々が先に点を取って必ず勝つぞ!
[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・(若い選手が先発したが)火曜日にACLグループステージ突破をかけた試合がある。試合に出続けている選手は疲労が高くなり、温存しなくはいけない状態だった。右サイドは何試合も経験のある伊東、CBも経験のある植田と青木で左サイドに山本を入れて、守備の安定性を求めた。柴崎はプラスアルファをもたらす選手で代えがきかない。プラス、梅鉢を入れた。カイオは創造性あるプレーに期待。若い杉本もいつか試合に出るわけで、今日使うことを決断した。しかし、90分走れるかといえば、見ての通り。トップ下は中村、前に高崎。試合に出ていた選手と出ていない選手でうまく連係してやってくれることを期待したが、思い通りにいかないのもサッカーだ。
・90分を通して、自分たちがやってきたことを出し切れなかった。相手の背後を狙ったり、サイドチェンジしたり、スピードアップしてゆさぶったり、ポゼッション、パスワークで崩すとか、そういう自分たちのサッカーがまったくできていなかった。非常に残念だった。
・守備から攻への切り替えの判断をもっと早くしなくちゃいけない。相手の陣形が整ったところで攻めても苦しいので、早く切り替えて、相手の陣形が整う前に攻めることもできたのに、判断が非常に遅かった。改善が必要だろう。前半は攻撃的な選手の動きも少なかった。後半は相手の方が積極性を持ってやっていたので、同点に追いつくというよりも負けに等しい内容だったと思う。自分たちがチームとしてやるべきサッカーができていなかった。後半の立ち上がり2分にホームで失点するなんて、あってはならないことだ。
・(FCソウル戦にむけて)違う大会、違う対戦相手であり、僕らも相手も、勝たなくてはならない目的が明確になっている戦いだ。やりやすい部分もあると思う。ホームだし、たくさんのサポーターが来てくれることを期待している。スタジアムにいる全員でしっかり予選突破ができるように頑張っていきたい。今日の試合以上のものは、最低限示したいと思う。
ヴァンフォーレ甲府:樋口 靖洋
6連敗とチームがなかなか結果をつかめない非常に苦しい4月で、月が変わり、1つきっかけを掴めるような勝ち点3を取ることができて、非常にうれしく思う。鹿嶋まで駆けつけてくてくれたサポーターと喜びを分かち合うことができ、うれしく思うとともに感謝している。ゲームは相手がボールを持つ時間が長く、ブロックが下がる時間があったが、ここ2、3試合ブロックの守備は安定感が出てきていたので、手ごたえは感じていた。しかし、ゲームを制するためには先制点を取ることが重要だった。前半からカウンターでゴール前まで運べていたが、後半のスタートで実を結び先制点を取ることができた。後半の途中から出た選手がパワーをもたらしチャンスを作ったことも、収穫の1つだった。ゲームを決める2点目3点目のチャンスがあっただけに、そこをしっかり決めないと勝ち切るのは苦しくなる。今日は勝つことができたので、心から喜んでいる。連戦が続くが、連勝するという意識を強く持ってやっていきたい。
選手コメント[試合後]
【梅鉢 貴秀】
メンバーは替わったけど、不安はなかった。でも、結果はノーゴール。受け止めなければいけない。
【高崎 寛之】
うまくボールを動かせなかった。メンバーが替わってうまくいかないところもあったけど、悔しい。全体的に、あまり良くなかった。うまくボールを引き出せなかった。
【山村 和也】
ゴールキックからの失点だった。リスクマネージメントをしっかりしないといけなかった。相手に流れを掴ませてはいけないところで、流れを取られてしまった。最終ラインが締めないといけない時間帯で、失点してしまった。反省しなければいけない。
豊川選手、植田選手、杉本選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。
【梅鉢 貴秀】
メンバーは替わったけど、不安はなかった。でも、結果はノーゴール。受け止めなければいけない。
【高崎 寛之】
うまくボールを動かせなかった。メンバーが替わってうまくいかないところもあったけど、悔しい。全体的に、あまり良くなかった。うまくボールを引き出せなかった。
【山村 和也】
ゴールキックからの失点だった。リスクマネージメントをしっかりしないといけなかった。相手に流れを掴ませてはいけないところで、流れを取られてしまった。最終ラインが締めないといけない時間帯で、失点してしまった。反省しなければいけない。
豊川選手、植田選手、杉本選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。