日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年7月26日日曜日

◆J1:鹿島、反転攻勢へ一歩目(毎日)


http://mainichi.jp/sports/news/20150726k0000m050124000c.html

 ○鹿島2−1FC東京●(25日・カシマ)

 前半30分。足元を指しパスを求めた鹿島・柴崎はボールを収めると、横に切り込みながら右足を振り抜いた。シュートは相手選手に当たってコースが変わり、ネットを揺らす。寡黙な男が、力強く右拳を突き上げた。

 どんな形でも勝ちたかった。優勝候補ながら開幕から波に乗れず、第1ステージ8位。その後も変化が見られないチームに「何らかのアクションを起こさなければ」(クラブ関係者)。苦渋の決断だったが、数々のタイトルをクラブにもたらしてきたセレーゾ監督をシーズン途中で解任せざるを得なかった。

 「責任はもちろん僕たち選手にもある。監督が代わっても、選手が変わらなければ同じこと」と昌子。左足を痛め、戦列を離れていた柴崎も感じるものがあったのだろう。「劇的にチームは変わるものではない。でも、随所にモチベーションの高さ、戦う意欲が見られた」。苦しい時間帯もあり同点に追いつかれたが、後半36分、柴崎のCKから昌子が打点の高いヘディングでたたき込んで決勝点。終了の笛に、ベンチの選手たちが一斉に石井新監督に抱きついた。

 「僕は常勝チームとは思っていない。黄金期は先輩たちが築いたもの。それを、今のメンバーでまた築いていけるように」と昌子。反転攻勢への一歩目を刻んだ。【大島祥平】

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