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鹿島は3試合を残して、2ndステージ首位の広島と勝ち点差なしの2位につけている [写真]=Getty Images
■湘南ベルマーレ アンドレ・バイアの欠場濃厚も、新たな攻撃のバリエーションにも期待
湘南は前節、アウェーでFC東京を下した。リーグ戦では8試合ぶりに先制し、5試合遠ざかっていた勝利を収めるとともに、3度目の昇格にして初のJ1残留を自力で決めた。
ホーム最終戦となる今節は、BMWスタジアムに鹿島を迎える。1stステージ第2節に行なわれた前回の対戦では、湘南が先制されるものの逆転に成功し、2-1で今季初勝利を挙げた。しかし、内容は多くを主導され、結果とは裏腹に鹿島の強さを思わされたものだった。反面、劣勢を強いられながらも勝ち点3に結んだ戦いに、過去との違いが浮かび上がった試合でもあった。
チャンピオンシップ進出に向けてステージ優勝を目指す鹿島は、首位広島と勝ち点で並んでおり、勝利が欠かせない。勝ち点3を奪うべく最大値を傾けてくる強者に対し、湘南も力を試される今節である。ホームでの戦績は今季ここまで5勝5分6敗とやや分が悪いが、勝利をもって星を五分に戻したい。
前節、ゲーム序盤に交代で下がったアンドレ・バイアの今節の出場は難しそうだ。3バックの中央で存在感を放つ背番号4の不在は小さくないが、チーム最年長の坪井慶介や緊急出動にも冷静にプレーした島村毅ら控えるベテラン勢は心強い。坪井が中央に入るか、あるいは前節同様、遠藤を中央に島村が右に立つか。同じく前節、藤田征也と古林将太が右サイドに並び立ったように、新たな可能性を感じさせる攻撃のバリエーションにも期待が募る。(隈元大吾)
■湘南予想スタメン
3-4-2-1
GK
秋元陽太
DF
遠藤航
坪井慶介
三竿雄斗
MF
藤田征也
菊地俊介
永木亮太
菊池大介
古林将太
高山薫
FW
藤田祥史
■鹿島アントラーズ 昌子源の状態も不安、守備面で苦戦を強いられる可能性も
鹿島は3試合を残して、2ndステージ首位の広島と勝ち点差なしの2位につけている。目標であるチャンピオンシップに出場するためには、現実的には2ndステージ優勝しか手段がないため、モチベーションは極めて高い。加えて、ナビスコ杯も決勝に進出している。昨年の3冠王者であるG大阪との大一番を1週間後の31日に控えており、3年ぶりとなるタイトル獲得へ向けて、良い流れをつくる意味でも負けてなどいられない。
相性は良い。過去のリーグ戦での対戦成績は、5勝1分1敗で圧倒的に勝ち越している。ホームで行った1stステージの試合は1-2で敗れてはいるが、その時はトニーニョ・セレーゾ前監督が指揮を執っていた。石井正忠監督が就任して以来、成績もV字回復しておりチームは別物。参考にはならない。
ただ、元日本代表の西大伍、ファン・ソッコが累積警告のため出場停止。主力2人を欠くことになるのは、大きなマイナス材料だ。代わりに、右SBにはU-22日本代表候補の伊東幸敏、CBには元日本代表の青木剛が入る可能性が高いが、穴を埋めきることができるかがキーポイントとなる。青木は右足痛から今週、復帰したばかりでもあり、ベストパフォーマンスを望めるのかも気になるところだ。22日の練習では昌子源も右ひじを負傷。出場に影響が出るのかは流動的だが、欠場となれば守備面で苦戦を強いられる可能性もある。(totoONE編集部)
■鹿島予想スタメン
4-4-2
GK
曽ヶ端準
DF
伊東幸敏
昌子源
青木剛
山本脩斗
MF
遠藤康
柴崎岳
小笠原満男
中村充孝
FW
赤崎秀平
金崎夢生