日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年12月8日火曜日

◆町田J2復帰、相馬監督「おめでとうというゲーム」(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1576065.html

町田J2復帰、相馬監督「おめでとうというゲーム」

<J2・J3入れ替え戦:大分0-1町田>◇第2戦◇6日◇大銀ド

 J3町田が2連勝で4季ぶりのJ2復帰を果たした。第1戦で2得点したFW鈴木孝司(26)が自ら得たPKを決め勝利。2戦合計3-1とした。就任2年目となった相馬直樹監督(44)の下、恵まれない環境の中で工夫を凝らして悲願を達成した。

 昇格を告げるホイッスルが鳴った。腕を突き上げ、抱き合った。そしてサポーターの元に走ると、祝福の花束が贈られた。前半35分にPKを止めたGK高原が花束を天に掲げた。サポーターと一緒に勝利の舞を踊った。J3最終戦後は、昇格と勘違いして、ぬか喜びするハプニングもあったが、今度こそ間違いない。いつまでも余韻に浸った。

 いつもは淡々と話す相馬監督も喜びを隠せない。「長く、もう1度J2を望んでくださった方に『おめでとう』というゲームになったんじゃないかな」。

 14年から監督に再就任。JFLに昇格した09年以降、町田は13年まで監督が2年続いたことはない。2年目で戦術が浸透したことが大きい。昨年から全員攻撃、全員守備を徹底。相馬監督の意向で14年からフィジカルコーチを初めて設け、フィジカルも強化した。

 ただ資金は多くない。自前のジムもグラウンドもない。筋力トレーニングは「ティップネス」町田店で行う。もちろん営業時間内。器具は自由に使えない。だがプラスに考えている。

 「ティップネス」にはサポーターもいれば、サッカーを見ないような70~80代の年配の人もいる。「頑張って」「応援しているよ」などと声をかけられる。地域の人からの励ましは原動力になる。

 この日、決勝のPKを決めたFW鈴木孝も「施設に恵まれないからこそハングリーに出来る。施設がよかったら、甘いところも出る」。悲観する姿はない。「町クラブなのでいろんな方の協力があり今がある」と感謝までした。J2に上がっても、町田は雑草魂で暴れる。【上田悠太】

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