日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年6月27日月曜日

◆鹿島石井監督がNO1指揮官に 最高勝率7割4分超(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1668779.html

<明治安田生命J1:鹿島2-0福岡>◇第1ステージ最終節◇25日◇カシマ

 鹿島が6連勝締めで第1ステージ(S)を制した。2位川崎Fと勝ち点1差で迎えたホームでの最終節。前半27分にDF山本脩斗(31)が先制するなど最下位福岡を2-0で下し、01年後期以来6度目のステージ優勝を遂げた。

 鹿島の石井正忠監督(49)が、昨季のナビスコ杯に続く2つ目のタイトルを手にした。逃げも隠れもしない、前日練習で示唆した先発11人で福岡戦に臨むと、終盤には今夏で退団するFWジネイ、DF青木を送り出した。3万超の観衆が最高潮に達した中、優勝の笛が鳴ると、両腕を小さく上げてガッツポーズ。「何年もリーグ戦のタイトルを取れていなかった。ステージ優勝でも、優勝です」。そう言うとサプライズのウオーターシャワーを浴びた。

 就任から11カ月。常勝軍団の歴代最高勝率監督になった。前任トニーニョ・セレーゾ監督の電撃解任を受けて昨年7月に急きょコーチから昇格したが、今節まで23勝3分け5敗の勝率7割4分2厘。ジーコ総監督の7割2分7厘を抜き第1S制覇に箔(はく)を付けた。リーグ全体でも黄金期の磐田の鈴木政一、バウミール両監督に次ぐ3位。鹿島にも復活の期待が漂う。

 2年目の今季はキャンプから改革した。ただ走るだけの「素走り」を廃止し、全メニューにボールを絡めた。筋肉の機能性を高める「ファンクショナルトレーニング」も導入。筒型器具バイパー(6~10キロ)を用いて鍛えるもので、序盤は慣れない箇所への刺激で負傷者も出たが、実際のサッカーに則した動作をするため。ステージ6連勝締めが効果を裏付ける。大学時代に運動生理学を専攻し、鹿島で10季、フィジカルコーチを務めた経験でチーム力の底上げに取り組んだ。

 現役時代の93年浦和戦で決勝弾を決め、鹿島をJ元年の第1S初代王者に導いた。23年後に指導者としても戴冠。「監督が誰であれ、選手が素晴らしかったので。それに尽きる。サポーターの皆さんと一緒に勝ち取ることができました」。穏やかな口調で優勝の喜びを分かち合った。【木下淳】

 ◆石井正忠(いしい・まさただ)1967年(昭42)2月1日、千葉県市原市生まれ。現役時代はDF、MF。市原緑高、順大、NTT関東をへて92年に鹿島の前身、住友金属入り。97年までプレーした。98年に福岡移籍も左膝前十字靱帯(じんたい)断裂、引退。J通算95試合3得点。99年に鹿島ユースのコーチ、02年にトップチームのフィジカルコーチ、12年にコーチとなった。家族は夫人と1女。179センチ。血液型B。

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