日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年6月18日土曜日

◆【J1 1stステージ第16節 神戸 vs 鹿島 プレビュー】川崎の第1ステージ制覇は絶対に阻止する!神戸を叩いて逆転優勝に持ち込みたい鹿島(JSPORTS)


http://www.jsports.co.jp/press/article/N2016061711214702.html



いよいよ大詰めを迎えた2016年J1第1ステージ。残り2節でタイトルの行方は15試合終了時点で勝ち点34の首位・川崎フロンターレ、勝ち点33の2位・鹿島アントラーズ、1試合消化が少ない勝ち点27の3位・浦和レッズの3チームに絞られた。とはいえ、浦和は6月上旬のインターナショナルブレイク後の鹿島、ガンバ大阪戦を2連敗。自力優勝が消滅した。現実的に考えると、川崎と鹿島のいずれかが頂点に立つだろう。

鹿島としては、18日の第16節のアウェー・ヴィッセル神戸戦にまず勝って、25日の最終節、ホーム・アビスパ福岡戦で逆転タイトルをつかみたいところ。彼らにしても川崎のとりこぼしを待つしかないが、常勝軍団はギリギリの状況に追い詰められた時にこそ底力を発揮できるチーム。ベテラン・小笠原満男らを中心に老獪さと試合巧者ぶりを遺憾なく発揮し、ステージ優勝を力強く引き寄せたいところだ。

前節・浦和戦は最前線に金崎夢生と土居聖真、2列目に遠藤康とカイオ、ボランチに柴崎岳と小笠原、最終ラインに西大伍、植田直通、昌子源、山本脩斗、GK曽ヶ端準という現状のベストメンバーが先発。順当に金崎が先制点を奪い、終盤に若きジョーカー・鈴木優磨が2点目を追加するという危なげない試合運びを見せた。2試合連続完封と守備陣の安定感も高まっており、こうした長所を今回も前面に押し出せば、J1・3連勝は難しくないだろう。

ただ、鹿島に唯一、懸念材料があるとしたら、攻撃陣がゴール欠乏症に陥る可能性が皆無ではないこと。今季敗戦を喫したベガルタ仙台戦、柏レイソル戦はいずれも無得点に終わっていて、深刻な決定力不足に見舞われた。そうならないためにも、目下得点ランキング3位につける金崎の爆発は不可欠だ。ここまで5点のカイオ、4点の土居らもチャンスを確実に決めていく必要がある。そして鹿島の伝統的な武器であるリスタートも大切にしなければならない。長身の植田は今季いまだノーゴールだけに、そろそろ1点がほしい。リオデジャネイロ五輪でU-23日本代表の最終ラインをリードする男の一発で、ステージ優勝に王手をかける…。そんなシナリオなれば理想的ではないか。

しかしながら、百戦錬磨の知将・ネルシーニョ監督率いるヴィッセル神戸も簡単な相手ではない。J1では5月8日の第11節・名古屋グランパス戦から未勝利だが、最近2試合は大宮アルディージャ、サガン鳥栖、サンフレッチェ広島に3戦連続ドローと負けてはいない。前節・広島戦もピーター・ウタカに開始早々に先制弾を食らいながら、ペドロ・ジュニオールがすぐさま同点ゴールを叩き出していて、決して攻撃の迫力がないわけでもない。前線にペドロ・ジュニオールとレアンドロ、渡邉千真といった得点能力の高い選手を並べているのだから、堅守を武器とする鹿島も楽観は許されない。

むしろ神戸の問題と言えるのは、失点の多さかもしれない。今季J1を15試合戦って、総失点は20。鹿島はリーグ最少の9で、神戸は倍以上のゴールを許していることになる。韓国人GKのキム・スンギュと伊野波雅彦率いる最終ラインの連携に不安定さが垣間見えるのも、こうした失点数につながっているようだ。金崎、カイオら鹿島攻撃陣はこうしたスキを突くのに長けている。だからこそ、少しの綻びも許されない。今回はこれまで以上に組織力を高めて、無失点ゲームを目指さなければならないだろう。

神戸にしても、鹿島から勝ち点3を奪うことができれば、さらに順位を上げることができる。第1ステージ制覇はなくなったにせよ、第2ステージにタイトルを狙いたいなら、ここから一気に調子を上げて、勢いに乗らないといけない。そういう意識で高度な集中力を持って戦えば、神戸が鹿島を倒すことも不可能ではないはずだ。

ホーム・ノエビアスタジアム神戸での勝利は5月4日の第10節・ジュビロ磐田戦から遠ざかったまま。地元サポーターは勝利を待ち焦がれているに違いない。彼らの声援を武器に常勝軍団を叩けば、スタジアムは最高の雰囲気に包まれるだろう。そんな展開も持ち込めれば、彼らにとっては最高だ。

タイトルが懸っているという意味で、モチベーション的にはやはり鹿島の方が上だろうが、J1は実力が拮抗しているだけに、何が起きるか分からない。そういう意味でもこの大一番は興味深い。やはり見逃す手はない。

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