http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/09/23/kiji/K20160923013404430.html
ブンデスリーガ・第4節 ケルン3―1シャルケ (9月21日)
ケルンのFW大迫勇也(26)が21日、敵地のシャルケ戦で今季初ゴールを挙げた。1点を追う前半38分に同点のミドルシュートを叩き込み、3―1の逆転勝利に貢献。昨年6月のW杯アジア2次予選シンガポール戦を最後に日本代表から遠ざかるものの、同最終予選の予備登録メンバー入りしているストライカーが、代表復帰へ存在をアピールした。
迷わずに右足を振り抜いた。0―1の前半38分、左クロスを中央でモデストが落とすと、そこに待っていたのは大迫だ。ペナルティーエリア外の左寄りから相手のプレスより素早くボールを叩き、左隅を射抜く同点ゴールとなった。その場で豪快にガッツポーズ。チームの今季初失点からわずか2分後に、自身の今季初ゴールで救った。「得点直後というのは隙ができることが多い。そういうところを狙っていく意識はしている。いいタイミングで決められた」。大迫が口火を切り、3―1の逆転勝利に成功した。
わずか1点に終わった昨季とは対照的に今季は好調を維持している。16日のフライブルク戦のアシストに続く活躍を見せ、22日付のビルト紙の今節ベストイレブンに選ばれた。最高が1、最低が6の採点では同紙2点、専門誌キッカーでは2・5点の高評価を受けた。地元紙エクスプレスでは「ドリームゴール」と見出しを付けるなど開幕から3勝1分けでリーグ2位浮上に貢献した大迫を紹介。クラブの公式日本語版ツイッターでは「素晴らしい選手。得点について私も喜んでいます」というシュテーガー監督の談話も掲載された。
14年W杯ブラジル大会を戦った大迫だが、昨年6月のシンガポール戦を最後に代表から遠ざかる。W杯アジア最終予選で1勝1敗という不穏なスタートを切ったハリルジャパンは、香川(ドルトムント)、本田(ACミラン)ら出場機会に恵まれない欧州組のパフォーマンスの悪さが際立つ。アジア連盟が公表した日本代表の同予選予備登録リスト89人には大迫の名も入っており、10月のイラク戦(6日)、オーストラリア戦(11日)での招集も可能だ。ドイツで成長を遂げるストライカーは、静かにその時を待っている。