日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2017年2月19日日曜日

◆【鹿島】貪欲さが分けた勝敗、優磨「点取ってナンボなので」浦和のミスつき決勝ゴール(報知)




 ◆富士ゼロックス・スーパー杯 鹿島3―2浦和(18日・日産スタジアム)

 昨季Jリーグ王者の鹿島が3―2で浦和(同2位)を下して7年ぶり6度目の優勝を飾り、賞金3000万円を手にした。前半にMF遠藤康(28)の2得点で先制し、2―2の後半38分、FW鈴木優磨(20)が相手のバックパスミスを見逃さず、左足で決勝点を奪った。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)初制覇を始め、全タイトル制覇を目指すシーズン。鹿島が好発進した。

 鹿島の貪欲さが勝敗を分けた。後半38分、DF山本から前線へ蹴り出された長いボール。FW鈴木は「ピッチに水がまかれていなかったので、ボールが止まると思って狙っていた」とスピードを落とさず追った。浦和DF遠藤がGKに下げようとしたボールに追いつき、左足でゴール右へ。「FWは点を取ってなんぼなので」。揺れる鹿島スタンドの前で、今季から背負う9番を誇示した。

 開幕前の対外試合で6戦6ゴール。DF昌子が「ピッチに入ってきたら、点を決めるから俺にボールをよこせ!というオーラを感じる」と目を細めるほどの意気込みだが、この日も先発の11人に選ばれなかった。「使い勝手のいい選手になるのは嫌なので、俺は点を取って先発を狙いたい」。クラブに染み込む勝利への執着心と鈴木の成り上がり精神が、チームに7年ぶりの優勝をもたらした。

 昨季はチャンピオンシップ(CS)で川崎、浦和を連破して“下克上V”を達成。勢いと自信に支えられ、クラブW杯で準優勝、天皇杯では頂点に立った。今季は全タイトル獲得を目標に掲げ、MFレオ・シルバら戦力を補強。来週のACLを見据えて先発陣を落とした浦和とは対照的に、2チームを作れる戦力を持つ鹿島は、浦和の反撃を受けても勝ち越せる選手層の厚さを証明した。

 試合前のミーティングで、石井正忠監督(50)は「今年は全部のタイトルを取りに行く。その弾みとなるように、このタイトル(ゼロックス杯)を取ろう」と士気を鼓舞したという。幸先のいいスタートだが、鈴木は「自分が入ってから2点を取られたから何とも言えない。納得していない」と反省を忘れない。今季初の公式戦で快勝。鹿島が前人未到のACL、Jリーグ、ルヴァン杯、天皇杯の4冠制覇へ向け好発進した。(内田 知宏)

http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20170219-OHT1T50024.html

Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事