キリンチャレンジ杯 日本―シリア ( 2017年6月7日 味スタ )
日本代表は7日、シリア代表と親善試合を行う。13日のW杯アジア最終予選イラク戦に向けたテストマッチ。DF昌子源(24=鹿島)は15年3月31日のウズベキスタン戦以来、2度目の先発が濃厚となった。センターバックを組むDF吉田麻也(28=サウサンプトン)とは初コンビだが、ともに“散歩隊”の主要メンバーで連係に不安はない。国際Aマッチ3試合連続の完封を目指す。
A代表デビューを飾った思い出の地で、昌子がその時以来の先発出場を果たす可能性が高まった。「リーグ戦から中2日だが、調整はできているので問題ない。準備はしてきている」と静かに闘志を燃やした。
ハリルジャパンでは吉田と森重(FC東京)が不動のCBに君臨してきた。だが、今回はハリルホジッチ監督が「現在のパフォーマンスを基準に選んだ」と15年3月の就任以降初めて森重をメンバーから外し、昌子を指名。伸び盛りの24歳には森重がつけていた背番号「3」が与えられた。「森重君がいないから良くないと思われるのは悔しい。いなくても、昌子に任せられるなと思ってもらえるようなプレーをしたい」と自覚を口にした。
7日のシリア戦では左CBに入り、吉田とコンビを組むことが濃厚。実戦はおろか「麻也君とは練習でもあまり組んでいない」という急造コンビだが、伝統の“散歩隊”で理解を深めており不安はない。滞在するホテル周辺をウオーキングする散歩隊は、10年W杯南アフリカ大会前に元日本代表DF中沢(横浜)が命名。吉田は代表デビュー当初から散歩を通じて先輩とコミュニケーションを取っており、昌子も15年アジア杯から参加。「麻也君とは普段から散歩隊で一緒にいる時間が長いし、初めて組む人ともいい関係をつくることは得意」と不安を一蹴した。
ハリルホジッチ監督はミーティングで「この2試合は絶対にゼロで抑えろ」と厳命。指揮官の“ゼロ指令”を受け「ハリルさんは無失点にかなりこだわっている。僕自身、この試合はゼロをかなり意識している」。最終ラインの要として仮想イラクをシャットアウトし、アウェーに乗り込む。
≪吉田―森重コンビが最多≫ハリルジャパンの先発センターバックは、招集された22試合中21試合に出場の吉田が中心。その吉田のパートナーは今回招集されなかった森重が15試合で最多。次いで槙野が5試合、丸山(今回非招集)が1試合。吉田以外の組み合わせは森重―槙野が15年東アジア杯の3試合、森重―昌子が1試合あるだけ。成績は吉田―森重コンビは15試合10失点、吉田―槙野コンビは5試合無失点だ。昌子はAマッチ出場2試合(途中出場含む)で、これまで吉田と同時にピッチに立ったことは一度もない。
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