
日刊鹿島アントラーズニュース
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2017年6月27日火曜日
◆サッカー界「暴言問題」の背景にある"病根"(東洋経済)
人を敬える選手は育成できているか?
フェアプレーの精神を重んじるはずのサッカー
6月9日、埼玉県武蔵越生高校サッカー部の外部指導員が、部員の顔に平手打ちしたり、胸を小突く様子が撮影された体罰動画がSNSにアップされたことで、以前から指導の際に暴力があったことが発覚。解雇されたこの指導員は元プロ選手だった。
また、J2では4月30日に徳島ヴォルティスの馬渡和彰選手がボールパーソンを務めていた中学生を「すぐにボールをよこさなかった」として小突いて退場に。その試合では徳島サポーターがボールパーソンにアルコールと思われる液体をかける行為も起きた。
J1では5月4日の浦和レッズ対鹿島アントラーズで、浦和の森脇良太選手の侮蔑発言問題が起きた。同選手が鹿島のレオ・シルバ選手に試合中、「くせえんだよ」と人種差別とも受け取れる発言をしたと、同クラブの小笠原満男選手が主張。Jリーグが規律委員会を開き聴取した結果、森脇選手は2試合の出場停止処分を受けた。
このことについてネットでは「試合中はヒートアップしているのだから仕方ない」「心は熱くても、頭は冷静にプレーしてほしい」というコメントが出ていたが、それでは済まされないと感じる。これらは各選手の個人的な問題ではなく、彼らを育てた大人に原因があるのではないか。
小中高といったサッカーの育成現場を歩くと、試合中に選手に対し罵声を浴びせる指導者に遭遇する。それらの暴言は「おまえ、バカか」「下手くそ」「頭、空っぽ」など耳をふさぎたくなるものもある。
コーチは選手の奮起を促そうとしてつい熱くなるだけなのかもしれない。だが、“大人にリスペクトされない子ども”が成人したとき、相手を敬いフェアプレーができる“紳士”になれるだろうか?
ジェフユナイテッド市原千葉育成普及部コーチや京都サンガ普及部部長などを歴任し、先頃、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』を上梓した池上正さん(I.K.O市原アカデミー理事長)は、中学校の大会でこんな光景を見掛けた。
相手からファウルを受けて転倒した選手が、接触した相手に対し何事か叫んだ。すると、審判は迷わずレッドカードを与えたのだ。試合後、本部テントに戻ってきた審判は大会役員に、なぜカードを出したのかを説明していた。
「殺すぞ!」
中学生はそう言ってすごんだという。
「それだったらレッドカードは仕方ありません。カードを与えることが、その選手の戒めになります。まだ中学生ですから、自分の気持ちをコントロールできない部分もある。そこが改善され、成長できるよう見守るのが大人の役目。退場させた先生(審判)の行動は正しいと思いました」と池上さんは述懐する。
しばらくして始まった別の試合では、「殺すぞ」発言の試合で中学生を退場させた審判が、自チームのコーチとしてベンチに入った。毅然とした態度でジャッジし、選手にフェアプレーを訴えた教師が指導するチームはどんなサッカーをするのだろう――池上さんは期待を込めて見守った。
ところが、現実は……。
子どもより先にキレてしまう指導者
教師は、点を取られるたびに選手を怒鳴っていた。
「ナメたプレーをするからだ!」
技術的に見ても相手のほうが上で劣勢にあったからかもしれないが、終始感情的になっていた。
「そこでシュートだろう?」
「どうして右サイド使わないんだよ!」
ミスをけなすばかりで、そのほかは指示や命令ばかり。劣勢に動揺する選手を落ち着かせたり、励ますような声がけは残念ながら聞かれなかった。こういうときこそ、日頃の指導が垣間見えるものだ。
そのような指導者に教わる選手は、どうしてもプレーが荒くなりがちだ。アフターチャージや、故意と思われるような反則が目立った。
「あの先生のチームはよくレッドカードを食らってますよ」と、ほかの指導者がため息交じりで教えてくれたという。
これでは、審判としての立場とコーチとしての立場でやっていることがちぐはぐだ。つまり、行動に一貫性がない。
もちろん指導者全員がこの教師と同じとはまったく思わない。しかし、人権意識の希薄な大人の言動がそのまま子どもたちに伝わっていないだろうか。反対に、大人から尊重され、暴言や体罰を受けなかった子どもは、対戦相手をきちんと敬えるはずだ。
学業にしろ、スポーツにしろ、昔に比べれば結果を求められることが多いと筆者は感じる。実際、最近の子どもたちを見ていると、試合で相手にリードされるとすぐに下を向く傾向がある。
前出の池上さんは、最後まで1点を目指して戦うのがフェアプレーで、戦うことを放棄するのは相手に失礼なこと、相手をリスペクトしていないことだと教えてきたそうだ。それなのに、子どもより先にキレてしまう指導者は少なくない。
「日本のサッカー界でいま起きている問題は、指導者たちの問題が大きいのです。試合中にどんなことが起きても動じない、フェアな態度を貫ける選手を育てなくてはなりません」
そう話す池上さんは、「暴言や怒鳴る指導が減りません。地域でそういったことをなくしたい」といった相談をよく受ける。
そのような指導では、子どもはコーチの顔色ばかりうかがって、難しいプレーにトライしなくなったり、アイデアが浮かんでも、教えられたこと以外のプレーを試すのを恐れる。また、ミスをした仲間に対し必要以上に厳しい態度になる。
「そのようなことを、指導者が、ああ、本当にそうだと自分で納得したり、うちの選手がトライしないのは自分が怒鳴るせいだと実感しなくては、何も変わりません」
反対に、よい指導が施されているチームは、どんな様子なのか。
たとえば、池上さんが試合を見る際、コーチの声がけ以外に着目しているものがあるという。それは、ベンチでプレーする仲間を応援している「控えの子どもたち」の姿だ。彼らがベンチからどんな声をかけているかで、そのチームの指導レベルがわかるというのだ。
たとえば、相手に攻め込まれた場面で、味方の選手がなんとかタッチラインの外にボールを蹴り出したとしよう。
そんなとき、ベンチにいる子どもは「ナイスクリア!」と声をかけることが多い。よく見ると、ベンチにいるコーチも同じことを言って拍手を送っている。だが、このコーチングは決して正解ではないそうだ。
フェアであることは「強さ」の源泉
「マークしてピンチを救ったのはわかるのですが、何も考えずに蹴っていることのほうが多い。実はこの声がけは決してよいことではありません」と池上さんは言う。
一方で、ごくたまにこんな声も聞く。
「今の、コントロールできたよ!」
これは、慌てて余裕なくクリアしてしまった仲間に対し、「落ち着いて処理すれば、攻撃につなげられたかもしれないよ」と知らせてあげる声だ。つまり、ひとつ上のレベルのプレーになる。ほかにも「慌てないで、つないでみよう」とか、いろいろ出てくる。
このような声が聞かれるチームは、以下の3つのことがなされているそうだ。
① 日頃からコーチがそのようなことを教えていること。
② コーチが教えたことが、全体に浸透していること。
③ 上手下手にかかわらず、できていないことを選手同士で教え合う空気があること。
「サッカーは子どもを大人にし、大人を紳士にする」
日本サッカー協会(JFA)が公開している「めざせ!ベストサポーター」という保護者向けのハンドブックは、「日本サッカーの父」として知られる故デトマール・クラマーさんのこんな言葉から始まる。
フェアであることは「強さ」の源泉だ。目の前の勝利を追うのではなく、子どもたちを紳士に育てることが重要だろう。
http://toyokeizai.net/articles/-/177363
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