サッカー元日本代表監督の“神様”ジーコが、注目度がアップしているフットゴルフに強烈なエールを送った。
ゴルフとサッカーのハイブリッドスポーツとして徐々に人気が増しているフットゴルフ。伝説のプレーヤーとして70代後半から80年代にかけて活躍した“神様”も、3年前に日本のバラエティ番組で体験してから、その存在は気になっている。
そんなこともあり、来日中は日本フットゴルフ協会の松浦新平会長と面談。ジーコは「(番組に参加した後)帰国しフットゴルフのことを調べてみたら、ブラジルにもあることが分かりました。でも、私のようにサッカーやスポーツの世界で生きている人間でもあまりフットゴルフを知らない状態。もっとPRできると良いですよね」とした。
ジーコは、現在、地元の子供たちに向けたサッカースクールを主宰している。そこで繰り返し子供たちに唱えているのが、教育の大切さだ。それは、キャリアの途中で挫折し、その後の社会になかなか適応できないスポーツ選手が多いことを憂いでいるから。つまり、サッカー選手がどのようなセカンドキャリアを築くのかを強く気にかけている。
ジーコは、そんな点でフットゴルフが果たす役割は大きいと松浦会長に指摘。「フットゴルフは、サッカーとは別のスポーツですが、ボールを蹴るという部分で(引退したサッカー選手にとって)キャリアを継続できるし理想的で素晴らしいと思う」とコメントした。
世界的に急速に広がりを見せるフットゴルフだが、10月下旬には日本フットゴルフ協会が主催する国内初の国際大会「FIFG World Tour Japan Footgolf International Open」が軽井沢で開催される。こうした流れについても「(サッカーを)引退した選手たちの気分を上げてくれる取り組みなので嬉しいですね」とジーコ。「大会でプレーする選手には、自分たちが持っているものを出しきって楽しんで欲しいです。大会が大成功することを願っていますよ」とサッカーボールが広げた新たなスポーツにエールを送っていた。
「FIFG World Tour Japan Footgolf International Open」はフットゴルフ史上最高の賞金総額350万円を誇り、サッカー漫画「キャプテン翼」の原作者である高橋陽一氏を公式アンバサダーに招聘。元日本代表の岩本輝雄氏やU17元日本代表の財前宣之氏、そして元浦和の堀之内聖氏も出場を表明するなど、ジーコの言葉通り元プロサッカー選手の新な活躍の場となりつつある。
同協会によれば参加費を払えば経験は問わず誰でも出場できるとのこと。元代表選手と同じ舞台でプレーできるチャンスとなっている。
“神様”ジーコ、フットゴルフは「理想的で素晴らしい」