日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年9月24日日曜日

◆鹿島連覇へ前進 植田気迫のV弾に大岩監督目頭熱く(ニッカン)




<明治安田生命J1:鹿島2-1G大阪>◇第27節◇23日◇カシマ

 首位の鹿島アントラーズは日本代表DF植田直通(22)の決勝ヘッドでガンバ大阪に2-1と逆転勝ちした。前半7分に先制されたが、同終了間際にMFレアンドロ(24)がPKのはね返りを詰めて同点。後半ロスタイムに右CKを植田が頭で合わせた。チームは5連勝とし、連覇に向けた残り7試合で、2位川崎フロンターレとの勝ち点を8差に広げた。

 DF植田の気迫が鹿島に勝ち点3を呼び込んだ。1-1の後半47分。「絶対にオレが決めてやるという気持ちで(ゴール前に)上がった。思いが通じて、良いボールが来たと思う。かなりアドレナリンが出ていました。最高です」。MF永木の右CKに走り込むと、頭で合わせてネットを揺らした。シーズン前にチームで行う鹿島神宮での必勝祈願で、植田は「鬼迫」と力強く大きな絵馬に書き込んでいた。今季最多2万8565人のサポーターを前に起死回生弾で体現し、鬼の形相は笑顔に変わった。

 スタンドには日本代表ハリルホジッチ監督の姿もあった。今季2点目は、3月18日の清水戦に続く御前試合でのゴール。28日には10月上旬に国内で2試合行われる親善試合の代表メンバーが発表される。「いつも代表に呼ばれても試合に出られない悔しさがある。1対1や空中戦など得意な部分を、1段階も2段階も上げていかないと世界に通用しない」。待望の初出場だけでなく、代表でレギュラーをつかんだDF昌子を追い越す気持ちも強い。

 チームは金崎がPKをはじかれても、こぼれ球にレアンドロが反応して前半のうちに同点。後半は完全に主導権を握って敵陣に“長期滞在”し、シュート数も25対11と圧倒した。劇的勝利に目頭を熱くした大岩監督も「スコアは2-1ですけれど、今季一の内容」と誇った。残り7戦で2位川崎Fとの勝ち点差を8に広げ、連覇がまた1歩近づいた。【鎌田直秀】

 ◆鹿島が首位独走 J1は第27節を終了し、首位鹿島が勝ち点61、2位川崎Fが同53。残り7試合でその差は8に開いた。残り7試合で、首位と2位の勝ち点差がそれを上回る8以上となったケースは、現行の1シーズン制では10年だけ。10年は第27節時で首位の名古屋が57、2位鹿島が49で、その差は8。名古屋がそのまま3節を残して優勝。ただ、残り7試合で首位が3位に10差を逆転された例はある。07年は第27節時で首位浦和61、2位G大阪55、3位鹿島51。首位の浦和がその後2勝3分け2敗と失速し、3位の鹿島が7連勝し、残り7戦で勝ち点10差を逆転して優勝した。

鹿島連覇へ前進 植田気迫のV弾に大岩監督目頭熱く

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