■コンサドーレ札幌 J1残留達成が目前でモチベーションは高い
【プラス材料】
リーグ前々節の柏戦と前節のFC東京戦を制し2連勝。今節の鹿島戦に勝って16位の広島が敗れれば15位以内が確定するというところまでやってきた。今季の絶対目標だったJ1残留がついに手の届くところまでたどり着いた意義は決して小さくない。J1残留達成が目前とあってチームのモチベーションも高く、勢いが生まれている。
7月に加入した元イングランド代表FWジェイが2試合連続で2得点という大活躍中とあって、この試合でも3戦連発が期待される。得点源が絶好調というのは大きなプラス要素である。
また、リーグ直近3試合で計2失点とディフェンス面も安定。リーグ戦は8勝4分3敗と得意のホーム戦だけに、守備陣が大崩れする展開も想像し難く、チームとしてはプラス材料が多いと言える。前節のFC東京戦を欠場したMF兵藤慎剛もこの試合から復帰の見通しだ。
【マイナス材料】
J2降格圏の16位の広島との勝ち点差は7まで開いた。状況的に、マイナス材料はあまり多くないと言っていいだろう。
ブラジル人アタッカーのヘイスが負傷離脱したまま、なかなか復帰できずにいるのはマイナスだが、その状況でも2連勝を果たしている。
もっとも、前回対戦では鹿島に0-3の完敗を喫している。それも前半のうちに3失点という力の差を見せつけられた展開だった。連勝中で勢いはあるものの、だからといって鹿島が簡単に上回れる相手ではないことは間違いない。
文:totoONE編集部
■鹿島アントラーズ 2位川崎との勝ち点差は2、“負けられない戦い”で強さを発揮する鹿島
【プラス材料】
リーグ前節の横浜FM戦、天皇杯準々決勝の神戸戦と連敗中で迎える今節のアウェイ札幌戦。2位川崎との勝ち点差は2に迫り、これまで以上に落とせない一戦となる。一時は勝ち点差が8あった状況から追い上げられ、追われる立場の重圧を感じるなか、主将の小笠原満男は「余裕、余裕」と話し、苦しい時期を乗り越えてこその連覇であることを強調した。負けられない試合、トーナメント戦のように一戦必勝となってから強さを見せる鹿島が本領を発揮するのは、まさにこの終盤戦だ。
神戸戦を疲労性腰痛で欠場したエース、金崎夢生も回復し、先発に名を連ねる見込み。連戦のため、メンバーを分けた実戦練習を行っていないため、先発は予想しづらいが、誰が出ても勝利に徹したプレーで勝ち点3をモノにしたい。
【マイナス材料】
今節の札幌戦は、アウェイ3連戦目となる。天皇杯神戸戦で延長戦を含めて120分を戦った疲労が懸念される。特に左サイドバックの山本脩斗、センターバックの昌子源はフル出場しており、試合までの3日間でどこまで回復できるかがカギを握る。また、結果的にPKでの敗戦に終わったことは、体力、メンタルの回復にとっても決してポジティブではない。左ひざの痛みで神戸戦を欠場した植田直通は万全の状態でピッチに立つことはできないだろう。
内容やチャンスの数で勝っていても、結果がついてこなかった直近公式戦2試合。内容を見れば悲観的になる必要はないものの、結果が出なければ自信が損なわれ、焦りが生まれる。自分たちをいかにコントロールできるか。札幌戦の重要なポイントになりそうだ。
文:totoONE編集部
【札幌vs鹿島プレビュー】札幌は8勝4分3敗と得意のホーム戦…鹿島は2位川崎の追撃をかわせるか