鹿島のFW鈴木優磨(21)が自身初のリーグ戦2ケタ得点に向け調子を上げている。13日に始動後初の11対11(フルコート・15分×2)の紅白戦が行われ、「自分が2ケタ取らないと、今年も優勝はない」と闘志を燃やす鈴木がチームの“今季初ゴール”を含む2発。体を張ったポストプレーや前線からの守備でも存在感を見せ、首脳陣にレギュラー取りを猛アピールした。
昨季は残り7試合で勝ち点8差のリードを守れず、川崎に逆転Vを許した。総得点は川崎より18点少ない53。勝負所のラスト2節でいずれも無得点に終わるなど決定力不足に泣いた。鈴木もリーグ戦の先発は6試合のみ。公式戦通算11得点をマークし、クラブW杯準決勝でゴールを挙げるなど活躍した前年から一転、消化不良の1年に終わった。鈴木は「守備は安定していたけど、守るだけでは勝てない。点を取る力が川崎の方があったということ」と振り返る。
川崎はMF斎藤学(27)、FW大久保嘉人(35)など前線を積極的に補強したが、鹿島は大卒ルーキーFW山口一真(21)のみ。鈴木は「(強化部から)今のメンバーに期待していると言われた。去年の控え選手が台頭していかないと」とギラリ。「今年は本当に勝負の1年になる」と力を込めた。クラブW杯の活躍でスペインの地元紙から“極東のロナウド”の称号を得た21歳の活躍は、鹿島のV奪還に必要不可欠だ。(岡島 智哉)
【鹿島】鈴木優磨「自分が2ケタ取らないと今年も優勝はない」始動後初の紅白戦で2発