東日本大震災から7年を迎えた11日、岩手県出身で復興支援に力を注ぐ鹿島のMF小笠原は「思うことはいろいろあるし、つらい日。7年でこれしか進まないのかという思い。復興は凄く遅れていると思う」と話した。
忘れない、伝え続けるための活動を続けていく。昨年12月、発起人となって震災後に設立したボランティア団体「東北人魂」で建設した岩手県大船渡市の赤崎グラウンドを、土から人工芝に生まれ変わらせた。整備から芝の選定まで全て携わった場所。今後は「大会やサッカー教室をつくって、外部から子供たちを呼び込んで、活用してもらえるしくみをつくりたい」と話す。
震災の記憶が薄れゆく世代に「被災地を見て、何かを感じてほしい」という思い。未来の災害に備え「人ごとだと思ってほしくない」という警鐘の思い。震災後からの人口減少を憂う思い。いくつもの思いに突き動かされ、小笠原は地元の人とともに行動に移す。まず今夏、大会を開く計画があるという。