日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年4月7日土曜日

◆サッカーW杯日本代表候補/3 広い視野と判断力 MF柴崎の恩師 橋本正克さん(58)、黒田剛さん(47)(毎日新聞)








 2月下旬、まだ深い雪に覆われていた青森県野辺地町。観光物産PRセンターの一角に、町の誇りとなった一人のサッカー選手の写真などが飾られたコーナーがあった。スペイン1部リーグ・ヘタフェのMF柴崎岳(25)。小学生時代にサッカー少年団で監督として指導した橋本正克さん(58)は「素直に、このレベルの選手は見たことがないと思った」と振り返る。

 ボールの扱いがうまく、運動量も豊富。小学生時代は同級生より頭一つ大きい体格にも恵まれていた。ただ、人口約1万5000人の小さな町のチームだ。県大会などで、なかなか勝てない日々が続く。そのたびに泣いた。「肝心なところで負けて、負けるたびに成長した。悔しさが彼の原点にある」と橋本さんは言う。

 柴崎に引っ張られるようにチームも成長し、小学6年時は県大会で優勝。試合を見に来ていた青森山田高の黒田剛監督(47)の誘いで親元を離れ、青森山田中に進学した。黒田監督が驚いたのは視野の広さだった。「足元のボールなんか見ずにプレーし、周囲を見渡して瞬時に判断する。あれは天性のもの。体力など後から身につく努力をすればプロになれる」。多くの選手を育ててきた黒田監督の見抜いた通り、中学2年で高校生の試合に出場し、高校2年でJ1鹿島入りが内定。昨年スペインへと羽ばたき、世界トップレベルがひしめくリーグで戦っている。

 故障もあったため日本代表からは遠ざかっていたが、今年3月のベルギー遠征で半年ぶりに復帰。ワールドカップ(W杯)ロシア大会での活躍も期待される。黒田監督は「代表に選ばれる、選ばれないは関係なく、気負わず平常心でプレーしてほしい」。この夏、故郷の町のコーナーに、ロシアで躍動する写真が新たに加わるだろうか。【大島祥平】=つづく


サッカーW杯日本代表候補/3 広い視野と判断力 MF柴崎の恩師 橋本正克さん(58)、黒田剛さん(47)



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