日本協会がA代表の公式大会に、年代別の日本代表を同行させる若手強化策を継続する方針を固めた。今回はA代表と同じカザンの敷地内でU―19代表が合宿。W杯視察や地元クラブとの練習試合に加え、A代表の調整相手も兼務している。来年1月のアジア杯UAE大会、22年W杯カタール大会などでも実施される見通しだ。
久保(FC東京)、安部(鹿島)ら、将来有望なU―19戦士は早くも刺激を受けている。アルゼンチンなど世界の強豪では既に行われている強化策で、A代表の西野監督が技術委員長時代に提案して実現。日本協会幹部は「若い世代が世界トップレベルの大会を肌で感じるのは素晴らしいこと。クラブとの調整やA代表監督の理解も必要となるが、今後も継続したい」と話した。
今後は早速、来年1月のアジア杯UAE大会、22年W杯カタール大会での実施検討に入る。長期の選手拘束を強いるため、所属クラブとの調整が不可欠だが、出場機会の少ないプロ1、2年目の選手の育成は、Jクラブが抱える深刻な課題で歓迎する声も多い。協会関係者によれば、W杯後の技術委員会や強化担当者会議で本格的な議論がスタートする見通し。ロシアの地でA代表の激闘が続くW杯。その裏で20年東京五輪、その先を見据えた強化も着実に進んでいる。