サッカーW杯ロシア大会1次リーグH組で決勝トーナメント進出を目指す日本のエース、FW大迫勇也(28)=ブレーメン=を称賛する「半端ないって」のせりふ入りグッズ商戦が過熱している。インターネットの通販サイトで人気となったTシャツは売り切れ状態が続いたが、ここにきて多くの販売業者が参戦。ポーランド戦前日の「27日発送」をうたい、ステッカーなど関連グッズも投入。“半端ない”戦いが展開中だ。
W杯開幕前は低調だった国内の日本代表人気は、19日のコロンビア戦の勝利で“V字回復”。その象徴といえる大迫の「半端ないって」Tシャツなどのグッズ商戦がヒートアップしている。
「楽天市場」や「YAHOO!ショッピング」など、ネット上の通販サイトでは、いまや“流行語”となった「大迫半端ないって」のせりふ入りTシャツを多くの業者が販売。価格は2000~4000円ほど。予約注文ながら「27日発送」とし、28日のポーランド戦、日本が勝ち上がった場合に進出する決勝トーナメントに間に合うかのようにうたい、商品を並べている。
さらにステッカー、帽子、愛犬用のTシャツなどの関連グッズも用意。熱い商戦を展開中だ。
大迫Tシャツの火付け役となったのは、東京都杉並区在住のデザイナー、浅野恵一さん(45)。2009年1月の第87回全国高校サッカー選手権準々決勝で、当時は鹿児島城西高の大迫に圧倒され敗れた滝川第二高の中西隆裕さんが試合後に叫んだ「大迫半端ないって」とのせりふをTシャツにプリント。2013年からインターネット上で販売していた。
「OSAKO HANPA NAITTE」の文字とイラストがデザインされたTシャツは、ロシア大会のコロンビア戦で、大迫の決勝ゴールで日本が劇的勝利を挙げると人気が爆発。アパレルブランド「EXFA」の通販サイトでは3780円(税込)で販売され数千枚が売れた。生産が追いつかず発送も「7月16日以降」となっていた。
この状況をみた同業他社が市場に参戦。二匹目のドジョウを狙うかのように関連商品を続々と繰り出している。一方、浅野さんが生み出した“元祖”大迫Tシャツは、関係者によると、これまで受けた注文分だけ発送し販売を終了したという。