日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2018年8月6日月曜日

◆鹿島西が劇弾、ジーコ御前試合で伝統の勝負強さ発揮(ニッカン)



西大伍 Daigo.Nishi


<明治安田生命J1:鹿島1-0清水>◇第20節◇5日◇カシマ

 今季、初めてだった。引き分けが濃厚だった後半ロスタイムの決勝弾。16年ぶりに復帰したジーコ・テクニカルディレクター(TD)が見守る前で、鹿島アントラーズが最後に勝ち切った。伝統の勝負強さを“神様”の御前で、取り戻した。

 ボール保持率は鹿島が上回ったが、決定機は清水に多くつくられた。DF西大伍は「相手にチャンスはありましたけど、僕らもある程度、自分たちの時間が多い試合だった。あとはどれだけ我慢できるかという感じだった」。

 試合直前にGKクォン・スンテが右脚を負傷。曽ケ端準が急きょ、出場するアクシデントに見舞われた。だが「この歳で初めての経験」という39歳のベテランが、チームを落ち着かせる。移籍後初先発のチョン・スンヒョンと犬飼智也のセンターバック2人も高さを生かしてボールをはね返す。ポストに2度、救われる場面もあったが、ゼロで抑えた。だから、最後に勝利の女神がやってきた。

 後半ロスタイム。FKを頭1つ抜け出たチョン・スンヒョンが、シュートを放たずに折り返した。「僕の位置がそこまで得点できそうなポジションではなかったので、もっと良いポジションに落とした。赤いユニホームが見えたので、そこに落とそうとしました」。

 そこにいたのは「来たらいいな」と願っていた西。「当てるように」と右足をボレーで振り抜き、ゴールに突き刺した。

 前節のFC東京戦で逆転負けを喫して、上位を狙う上で連敗はできなかった一戦。「僕が点を取りましたけど、僕だけじゃなくて、みんながやり続けた結果」と胸を張った西は「僕らが置かれている立場は勝ち続けるしかない。どれだけ本当に強い気持ちで挑めるか」。19日間で6試合もこなした過密日程の最後を勝利で締めくくり、反攻への体制を整えた。




鹿島西が劇弾、ジーコ御前試合で伝統の勝負強さ発揮




Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事