日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年10月15日月曜日

◆鹿島ルーキーFW山口一真、流れ変えるも「少ない中で結果を残してこそプロ」(ゲキサカ)



山口一真 Kazuma.Yamaguchi


[10.14 ルヴァン杯準決勝第2戦 横浜FM2-2鹿島 ニッパツ]

 決勝に進出するためには最低でも3点が必要。そんな危機的な状況でピッチへと送り込まれたのが今季、阪南大から鹿島アントラーズに加入したFW山口一真だった。

 10日にホームで行われた第1戦を1-2で落としていたチームは、第2戦を最低でも2点が必要な状況で迎えた。しかし、前半20分と同34分に横浜FMにネットを揺らされ、2試合合計スコアは1-4に。4-4にすればアウェーゴールの差で上回るものの、そのためには3点が必要。そして、山口は厳しい状況のまま迎えた後半16分にピッチへと送り込まれる。

 直後の後半17分にGK飯倉大樹のミスを見逃さなかったMF土居聖真がゴールを陥れて1点を返すと、ここから左サイドハーフの位置に入った山口が縦への推進力をもたらす。ボールを持てば果敢に仕掛け、オーバーラップする左SBに入ったDF安西幸輝との連係で左サイドを制圧。同25分には、山口のパスから駆け上がった安西のクロスをFWセルジーニョがヘディングで叩き込み、ついに2試合合計で1点差まで詰め寄った。

 その後もスピード感あるドリブルで前線へとボールを運んだものの、「自分がシュートを打とうと、どうしても中に行くことが多くなってしまったし、ゴールという結果も残せなかった」と逆転となるゴールを導けず。試合の流れを変え、第2戦は2-2のドローに持ち込んだものの、2試合合計3-4で敗れたチームは準決勝で姿を消すことになった。

 第29節を終えたJ1リーグ戦では7試合に出場しているが、すべて途中出場(出場時間は58分)で、9月5日のルヴァン杯準々決勝第1戦川崎F戦を最後に公式戦からは遠ざかっていた。「1年目から簡単に出番が回ってくるとは入団前から思っていない。少ない中で結果を出してこそプロ」と気丈に語った22歳は、「まだまだ。ギアはあと2つくらい上げられるはずなので、日頃のトレーニングからしっかりやっていきたい」と来るべき出場機会に向けて牙を研ぎ続ける。

(取材・文 折戸岳彦)




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