
日刊鹿島アントラーズニュース
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2019年1月18日金曜日
◆J復帰から1年、内田篤人の印象的な一言「ケガをした人は俺を参考にしてほしい」(サカノワ)
約5か月ぶりのフル出場を果たしたACL初陣の後だった。
内田篤人がドイツのユニオン・ベルリンから鹿島アントラーズに復帰してちょうど1年が経つ。明日1月15日、鹿島での復帰2年目の始動日を迎える。
この1年を振り返った時、内田が語っていた言葉で、最も印象に残っている一言がある。
昨年2月14日のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の上海申花戦(スコアは1-1)、内田は約5か月ぶりとなる公式戦フル出場を果たしている。その試合後だった。
「これだけ休んでいた人はいないと思うから。長くかかるケガをした人は、俺を参考にしてほしい」
サラッと言ったが深味があった。その治療やリハビリを参考にしてほしい、ということだけではない。その一言に彼を支えてきた医療スタッフやトレーナーへの、賛辞も込められていた。
鹿島に7年半ぶりに復帰し、キャンプからメニューをこなし、膝の不安を払拭してきた。とはいえ練習試合と公式戦の強度はまったく異なる。
しかも久々の公式戦がコロンビア代表のグアリンら強力アタッカー陣を揃える上海申花戦だ。そこでいきなり激しいマッチアップにも勝ってフル出場を果たし、1-1で引き分けた。
当時のコメントはすでに懐かしく、同時に驚かされもする。
「(復帰がACL初戦となったが)鹿島はアジアのタイトルを獲得できていない。そのために、クラブは自分に声を掛けてくれたと思っている。チームとしても、僕としても、必ず獲りたいです」
「1試合終わっただけで復帰なんて言えない。多少はこれから筋肉系の小さなケガはあると思う。そこはうまく誤魔化しながらやれればいい」
「(遠藤)ヤスと久しぶりにコンビを組めて嬉しかったよ。やっぱり俺は使われる選手だと改めて思った、みんな上手いから。(鈴木)優磨だけは俺が使おうと思ったけれど」
そしてチームに対し、内田は好感触というよりもっと確かな、手応えを掴み取っていた。
「絶対に間違っていない。このやり方は。紅白戦をやっていても、(自分がDF側で)めちゃくちゃパスを回されているから。自信を持っていい、絶対に間違っていないから」
こうしたベースがあったからこそ、ACL制覇を有言実行できたたと、今となれば思える。
同時に自身のコンディションについて、まだまだここからだと強調していた。それでも……靭帯が骨化していくという症状に見舞われ、膝の手術に踏み切り、出場機会を得られない日々を乗り越えてきた。そしてピッチで戦い切り、内田の未来も開けた意味ある一戦となった。
「これだけ休んでいた人はいないと思うから。長くかかるケガをした人は、俺を参考にしてほしいよ」
内田は国立スポーツ科学センターでリハビリをしていた時期もあり、他競技の選手とも知り合う機会があったという。そういったアスリートたちに向けた言葉でもあるようだった。
「大丈夫。後付けで、いろいろついてくるから。我慢してやっていけば」
鹿島での復帰2年目、内田はむしろ昨年よりパワーアップを遂げ、間違いなくタフになって迎える。
そう、そういったことが内田の言う「後付け」。すなわち結果論だ。
「結果」の問われる世界で闘ってきた。最も結果が求められる鹿島で。もちろん普段の練習のクオリティに対する自負を鹿島の選手たちは持っているが、それも「結果」を残してこそ昇華される。
そして昨シーズンの内田はある程度流れにも身を任せ、そういった経緯(物語)をも楽しんでいるように見えた。
昨年はアジアを制覇した。シーズンオフ、小笠原満男が引退し、昌子源はフランスに、西大伍はヴィッセル神戸に移籍した。
内田が一段と「鹿島アントラーズ」の看板を背負う存在になる。
もちろん結果は誰も知らない。3月で31歳になる内田の2019年の闘いであり冒険が始まる。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI
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