ブラジルメディアが「このタイミングだとブラジル復帰が有力」と伝えるが…。
中国超級リーグの天津天海(昨季まで天津健権)に所属していた元ブラジル代表のアレシャンドレ・パトがこのほど退団し、フリートランスファー(無所属)となった。ブラジルメディアの『globo』が伝えると同時に、パト本人もSNSのインスタグラムで「この2年間に感謝します」と中国のファンに別れのあいさつをしている。
『globo』によると、パトは天津天海と2019シーズンまで結んでいた契約を前倒しで破棄したという。今季のリーグ2試合はいずれも欠場していた。また同サイトは「すでに中国とヨーロッパ主要リーグの移籍マーケットは締まっており、ブラジルに復帰することが最も可能性が高い」として、サンパウロ、サントス、パルメイラスといった名門が、彼の獲得を検討するだろうと伝えている。
パトはインスタグラムで「中国での私の冒険が終わったことをお知らせします。この2年間、幸せな瞬間と新しい経験ばかりでした。私が知り合ったすべての友好的な中国人に感謝します」とあいさつし、クラブの目標だったアジアチャンピオンズリーグ(ACL)に参戦できたことを良き思い出に挙げていた。昨季のACLでは、グループステージで柏レイソル、準々決勝で鹿島アントラーズと対戦している。
移籍マーケットの期間で言えば、Jリーグは3月29日(金)までウィンドーが開いている。そうなると上記の『可能性』で言えば、Jリーグも移籍先の候補に入って来るか。外国人選手枠の新ルールにより、移籍はよりしやすくなっている(登録人数は自由、J1の出場は5人まで可)。
ケガをしがちなのが玉に瑕だが、ACミランで一時代を築いた実績は十分である。29歳のブラジル人アタッカーは、一体、どのような決断を下すのか――。
文:サカノワ編集グループ