日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年3月7日木曜日

◆鹿島ロッカーに響いた叱咤…その主はGKクォン・スンテ「鹿島としては物足りない」(ゲキサカ)



クォン・スンテ Kwon Sun-tae


サッカーダイジェスト 2019年2月28日号【電子書籍】


[3.5 ACLグループE第1節 鹿島2-1ジョホール]

 鹿島アントラーズの1点リードで迎えたハーフタイム、ロッカールームでは3度のアジア制覇を経験してきたGKクォン・スンテの怒声が飛んでいたという。「『俺らアジアチャンピオンなのに小さなミスを連発して恥ずかしくないのか』と」(MF安西幸輝)。連覇に向けて白星発進を果たしたアジア王者だが、浮かれるムードはなさそうだ。

「ホームで残念な試合をしてしまって残念」。試合後、ミックスゾーンに現れた34歳の守護神は神妙な口調で述べた。「失点のところより、サポーターの前でこういう試合をしてしまって残念」とホームの観客に思いを向けると、「もっともっと上を目指さないといけない鹿島アントラーズとしては物足りない」と言葉を続けた。

「鹿島アントラーズとして結果はもちろんだし、内容も求められていると思う。前半が終わった後に『俺らはピッチ内で評価されてるんだよ』って話をしたけど、まだまだやらないといけない」(クォン)。そんな思いを受け取った安西は「どこかの気の緩みがパスにも表れるし、しっかりしないと2連覇はない」と気を引き締めていた。

「年間50〜60試合を戦っていかなきゃいけない中で、5試合くらい内容が悪い試合はある。ただ勝ち切ったところに意味はあると思うし、選手たちは波に乗れるきっかけを感じたと思うので、これからもっとやっていかないといけない」(クォン)。この日は後半に内容が向上したとは言い難い。しかし、守護神の叱咤は今後の戦いにこそ生きてくるはずだ。

(取材・文 竹内達也)




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