日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年5月23日木曜日

◆AFCチャンピオンズリーグ2019 グループステージ 第6節(オフィシャル)






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2019年05月22日(水) 19:00キックオフ 県立カシマサッカースタジアム
【入場者数】8,836人 【天候】 晴、弱風、 気温15.3度、 湿度83.0% 【ピッチ】 全面良芝、乾燥
【主審】ハミス・モハメド・アルクワリ 【副審】ユースフ・アレフ・アルシャマリ 【副審】ザヒー・スナイド・アルシャンマリ 【第4の審判員】アブドゥラ・アリ・アルマッリ


ACLグループステージ 第6節

わずか2分の逆転劇!伊藤の2ゴールでグループステージ突破決定!

アントラーズはACLグループステージ第6節で中国の山東魯能と対戦した。前半11分にコーナーキックからフェライニに先制点を奪われる苦しい展開となったが、68分、70分に途中出場の伊藤が立て続けにゴールを奪い、2-1で逆転勝利を収めた。

4日前、アントラーズは今季初のリーグ戦3連勝をを達成した。松本山雅FCを相手にスコアは5-0。試合序盤から攻勢を強めながらも、なかなか得点を奪えない展開が続いたが、25分にレオ シルバが先制点を決めて、1-0で前半を折り返す。後半に入ると、聖地に集結したアントラーズファミリーの後押しを受けて、怒涛のゴールショーを展開。47分に白崎、54分にセルジ、65分に再び白崎、83分には中村がゴールネットを揺らし、大勝を収めた。



「後半立ち上がりの得点が、我々に勇気を与えてくれた。ハーフタイムに伝えたことを、選手たちがしっかり実行してくれた結果、いい形で勝つことができた」。指揮官は試合後に選手たちを労った。今季初のリーグ戦3連勝。チームを勢いづける格別の勝利だ。しかし、すぐに重要な戦いが待ち受けている。「次のACLに向けて、しっかり準備したい」と、すぐに次なる戦いへ目を向けていた。

試合翌日、チームは午後練習を実施。中3日で迎えるACLグループステージ突破をかけた戦いへ、リカバリーのメニューを消化して、コンディション調整を図る。心身ともに決戦への準備を進めた。



決戦前日、累積警告による出場停止で欠場する安西の代役を務めることになった町田は、「ロングボールを蹴ってくると思うので、CBが競りに行ったあとのカバーリングは意識してやっていきたい。セットプレーの怖さもあるチームなので、そこはしっかり自分が中心となってはね返していきたい。局面局面で勝つことで、チームの助けにもなると思う。しっかりと勝って次のステージに進むということも大事なので、ポジションがどこであれ、しっかりと任務を遂行したい」と、決意を語った。グループステージ突破に向けて、絶対に負けられない一戦。チームは集中力を高めた。







すでにグループステージ首位通過を決めている山東。週末には国内リーグの上位対決を控えており、主力選手を温存する可能性が高いと予想される。前日会見に出席したリー シャオペン監督も「選手のローテーションを考えている。普段のリーグ戦でチャンスを与えられていない選手がプレーする可能性がある」とコメントしていた。

そして、迎えた試合当日。キックオフ1時間前に注目の先発メンバーが発表された。GKは守護神クォン スンテ。最終ラインはセンターバックにチョン スンヒョンと犬飼、右サイドバックは永木、左サイドバックは累積警告による出場停止で欠場する安西に代わって、町田が入った。ボランチは、三竿とレオ シルバのコンビ。サイドハーフは右に今季公式戦初先発となる中村、左に白崎が入り、前線は土居とセルジーニョが2トップを務める。ベンチには、曽ケ端、山本、関川、遠藤、安部、金森、伊藤が座った。





一方、山東は主力選手を温存する可能性が高いと思われていたが、蓋を開けてみれば、選手の入れ替えは中国人選手の主力のみ。グラツィアノ ペッレ、フェライニ、ジウとチームの核を担う外国籍3選手は揃って先発出場した。

高揚感と勝利への決意が聖地を包む。GK陣、そしてフィールドプレーヤーがウォーミングアップに姿を現す。試合開始時刻が迫るにつれて、ビッグマッチ直前の緊張感がピッチを覆う。決戦の舞台は整った。19時00分。乾坤一擲の戦いが始まった。





グループステージ突破をかけた重圧か。立ち上がり、アントラーズは細かいミスが目立ち、なかなか良い形でボールを繋げない。逆に何の気負いもなくシンプルなプレーでフィジカル勝負を仕掛けてきた山東相手に苦戦を強いられる。





すると、11分に最も恐れていた事態が起きる。左からのコーナーキックをファーサイドでジウに折り返されると、最後はゴール前でフェライニに押し込まれ、失点を許してしまった。0-1。絶対に避けたかった先制点を献上してしまった。



ビハインドを負ったアントラーズは攻勢に出る。22分には、コーナーキックから町田が高い打点でヘディングシュート。30分には、土居のクロスに中村がボレーシュートを放つ。しかし、どちらも枠を捉えられずゴールには至らなかった。







アントラーズはボールを圧倒的に支配するも、最終ラインを深く設定し、ゴール前を固める山東相手に攻めあぐねる展開が続いた。守備面でもフェライニとペッレのツインタワーを目掛けてシンプルなロングボールを入れてくる山東の攻撃に手を焼いてしまう。







思い通りの攻撃を仕掛けられなかったアントラーズだが、41分に決定機をつくる。右サイドのクロスから土居がボールを落とすと、セルジーニョがシュート。相手DFに阻まれたこぼれ球を今度は土居がシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。しかし、クロスボールが入った段階で土居はオフサイドラインを超えており、得点は認められなかった。







前半はこのまま0-1で終了。1点ビハインドでハーフタイムを迎えた。



まずは同点。そして逆転へ。再び選手たちがピッチへ登場すると、アントラーズレッドに染められたゴール裏から大きな声援が送られた。





ホームの大歓声を味方に逆転を狙うアントラーズは55分、永木に代えて山本を投入する。右サイドバックに入った山本は、中村とのスムーズな連携で右サイドからの攻撃を活性化させた。





右サイドからの攻撃力が高まったことで左サイドも勢いを増す。58分、アントラーズに決定機が訪れた。左サイドから白崎がクロスを上げると、中央でセルジーニョがヘディングシュート。これは惜しくも相手GKの好セーブに阻まれたが、同点弾の機運が高まる。

63分、再び指揮官が動く。中村に代えて伊藤を投入。土居が右サイドにポジションを移し、伊藤がトップに入った。

すると、この指揮官の決断がズバリ的中する。68分、左からのコーナーキックがゴール前で混戦を生むと、こぼれ球が交代直後の伊藤のもとへ。伊藤は素早く反応し、ゴールへと蹴りこんだ。1-1。ついに同点。公式戦11試合ノーゴールと苦しみの最中にいたストライカーが、貴重な得点をもぎ取った。







さらに、得点直後の70分。興奮冷めやらぬカシマスタジアムが、再び沸騰する。アントラーズは自陣でボールを奪うと、鋭いカウンターを発動。レオ シルバからのパスを受けた伊藤は、倒れこみながらアウトサイドでシュートを放った。ふわっと浮かせたボールは、相手GKの頭上を見事に抜き、無人のゴールへと吸い込まれた。2-1。投入からわずか7分、伊藤が大仕事をやってみせた。







逆転に成功したアントラーズは、集中を切らすことなく、ピッチに立つ11人が全力で戦う。85分、指揮官は最後の交代カードを切る。連戦の疲労がみえた白崎に代えて安部をピッチへ送った。











後半アディショナルタイムは3分。本職ではない左サイドバックで奮闘していた町田の足がつる。一度は地面に倒れこんだものの、再び立ち上がり、最後まで勝利のためにピッチに立ち続けた。

そして、ついに、試合終了を告げるホイッスルが鳴った。2-1。この瞬間、グループE2位通過でノックアウトステージへの進出が決定した。2年連続のアジア王者へ。ラウンド16で待ち受けるサンフレッチェ広島と対戦する権利を得た。



アジア連覇への歩みを進める前に、アントラーズはリーグ戦3試合を控えている。アジアでの戦い同様、国内タイトル奪還もまた至上命題だ。まずは26日、明治安田J1第13節でサガン鳥栖と対戦する。この勢いを維持したまま、連勝街道を突き進もう。再び中3日で迎える一戦へ、チームは準備を進めていく。

【この試合のトピックス】
・ACLグループステージ突破が決定
・ACLラウンド16でサンフレッチェ広島と対戦することが決定
・中村充孝が今季公式戦初先発
・伊藤翔が公式戦12試合ぶりのゴール

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛


山東魯能:リー シャオペン


[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
先制点を与えてから、自分たちが少し連動性、流動性を欠いてしまった。そこは少し反省するべき点となった。サイドハーフ、サイドバックの関係がよくない時間が多く、土居や白崎、中村と、サイドバックの選手たちとの関わりでノッキングを起こすことも多かった。そこは、監督である私の責任。次のJリーグの試合では改善していきたい。逆転して次のラウンドに進めたことは、選手たちを評価したい。

Q. 最初の交代で永木選手と山本選手を代えたが、その狙いは?

A. 永木が悪かったということではない。山本の攻撃力やサイドハーフとの関係でスムーズさが生まれることを期待した。彼が入ったことで、相手をサイドに追い込むことができた。そうすることで、他の選手を生かすことができた。狙い通りといえば、狙い通り。私の選手起用、プランニングが早め、早めでできればよかったと反省している。選手たちはこの日程のなかで、非常によくやってくれている。

Qけが人がいるなかでグループステージを突破したことの評価と、ラウンド16で同じJリーグの広島と対戦することに関してやりにくさなどはあるか.?

A. グループステージは非常に苦労したが、けが人などがいることはその状況でやらなくてはいけないことであり、ACLの難しさを昨年に続いて感じさせられた。特にアウェイのゲームは難しく、気を引き締める必要があったと痛感した。この経験をしっかり今後の戦いに活かしたい。広島との対戦はやりにくさもあるが、それはお互い同じ。しっかりリスペクトして、勝ち抜くための準備に注力したい。

山東魯能:リー シャオペン
とても競争力の激しい試合だったし、送り出したメンバーは最善を尽くしてくれた。敗れはしたが、とてもいいゲームだったと思う。


選手コメント

[試合後]

【伊藤 翔】
今日はビハインドになり、一気に緊張感が高まった試合の中で結果を残せたことはよかった。自分たちで蒔いた種ではあるが、自作自演の値千金という感じになった。本当はビハインドにならずにいけたらよかったが、監督や選手がここまで戦ってきてここで敗退というのは割に合わないし、今までの努力が報われるべきだと思っていた。そういう意味では、みんなの気持ちが乗ったゴールだったと感じる。

【犬飼 智也】
最初から行こうと思っていたが、セットプレーでやられてしまった。そこは反省しないといけない部分となった。いつかは点が入ると思っていたし、みんなもそう思っていた。攻め急がずできたので良かった。

【三竿 健斗】
ボールを持っているときの斜めの動きが足りない時はボランチだったりが走って、そこを使えていた。やっていることが整理されていたので、そこはよかったが、引かれる前に攻め切ってもよかったのかなと感じる。失点はしてしまったが、取り返すことができるという余裕があった。みんながそう思ってやれていたので、失点はあまり気にならなかった。

【白崎 凌兵】
90分耐えしのぐというのは相当負荷がかかるし、それを相手が続けていけるかと考えたときに難しいとは思っていた。試合中に健斗とも話したが、続けていればチャンスは来るし、そこのチャンスで仕留めればいいという感覚でいいという話はピッチでしていた。今日は翔君がしっかり決めるべきところで決めてくれたし、やっぱり2点目がでかかった。プレッシャーも特には感じなかった。

【土居 聖真】
押し込んでいる中で、いい雰囲気やチャンスは作れていた。相手の1点は自分たちの不注意だと思う。たたみかければ後半に点が取れるのではないかという感覚はあったので、落ち着いたゲーム運びができたと思う。

【永木 亮太】
セットプレーで相手の身長の高い2人にやられてしまった。早い時間だったので、切り替えることはできていたし、前半にチャンスはたくさん作れていた。焦れずに行こうということで、後半にオープンな展開が増えてきてそこで翔が2発決めてくれた。90分間を通してのゲームプランはよかったと思う。。

【中村 充孝】
勝てたことはよかったが、前半に流れの中でチャンスはいくつかあった中で、そこで決め切れれば一番よかった。ただ、それをやり続けた結果が、後半の2得点につながったと思う。

【レオ シルバ】
前半から高いポゼッション率で相手を走らせることができた。ただ、前半の3分の1の方でミスをする場面が目立ったが、そのボディブローが後半に生きてきた。徐々に相手の足が止まってきた瞬間にスペースができて、そこを上手くみんなで活用することができた。

【山本 脩斗】
途中からの出場だったので、動きの変化をつけたいと思っていた。まずは1点必要だったので攻撃を意識しながら、全体の動きが少なかったのでアクセントをつけられればと思って入った。今日負けたら終わりだったので、かける思いがあった。




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